好調な滑り出し おたる水族館初の夜間営業

 おたる水族館(祝津3)は初の試みとして、期間限定で夜20:00までの営業とイルカとトレーナーが水中で共演するショーを始めた。
 17:00までの通常営業時間を3時間延長する「夜の水族館」を、7月15日(金)から8月6日(土)までの金曜と土曜の計8回実施し、同館ならではの夕日の中でのトドのトワイライダイビングや海獣公園のガイド、イルカショーナイトバージョン、ライブなど、夜の水族館を楽しめるイベントを用意した。
0716otaruaqua1.jpg 16日(土)は、あいにくの曇り空のため、夕焼けに染まる光景にはならなかったが、土曜日とあって大勢の家族連れやカップルが夜の水族館を楽しんだ。
 海獣公園で開催のペンギンショーに続き、18:40から開かれるトドのショーは、日中と同じように観客が大勢詰めかけ、迫力あるトドのショーを楽しんだ。
 その後、海獣公園トワイライトガイドが始まり、15名ほどが参加。出産したトドプールやワモンアザラシ・ペンギン・アザラシ・セイウチの生態や、夜ならではの海獣たちの姿についてスタッフが解説した。
0716otaruaqua2.jpg イルカショーナイトバージョンは、約500名の観客が詰めかけ満員となった。照明を変え神秘的な雰囲気の中、ダイナミックな演技を披露し、会場は熱気に包まれた。
 昼間は、海の日にちなんだイベントが企画され、16日(土)から18日(月)の3日間、本館1階パノラマ回遊水槽で、海パンダイバー給餌と記念撮影が開かれた。
 北海道の生き物の話を紙芝居形式で行い、海パンダイバーが魚達に給餌する様子を観ることができる。その後、海パンダイバーと来場者が一緒に記念撮影する思い出の1枚に列ができていた。
0716otaruaqua3.jpg 夏限定の初の試み、イルカとトレーナーの共演が行われた。初日の16日(土)は、11:30・14:30・19:10の3回実施。2頭の女の子のイルカが出演する予定だったが、体調不良のため、1頭となった。トレーナーがプールに入ると、イルカは口の先でトレーナーを押したり、ハイジャンプさせたり、トレーナーとイルカのコミュニケーションが取れた演技が披露され、会場は拍手に沸いた。
 同館のトレーナーは、他の水族館で水中での共演経験者が多く、同館でも演技を披露したいと提案。練習を積んできた。
 「イルカ飼育係の4人のトレーナーが、昨年春から練習を重ね、やっとスタート地点に立ったところ。共演を通じて、イルカにも筋力や能力があることを披露し、今後、生態や能力を発揮できる種目を追加していきたい。0716otaruaqua4.jpg動物の体調を考慮し、トレーニングを楽しみながらイルカの能力をのばし、強制ではないイルカ達の自発的行動が大切。イルカとの共演は同館にとっても大きなこと。今日の演技を見て一歩前進した」と伊勢館長は話す。
 館内通路に魚達が泳ぐフロアマッピングや、特別展「知床ー豊かな自然」も始まり、多くの来場者が訪れていた。
 隣接する遊園地「祝津マリンランド」では、16日(土)〜18日(月)、2,000円で1日乗り放題券を、各日先着50名限定で販売している。
 おたる水族館HP