農林水産大臣賞!栗原蒲鉾店"復古版宗八入角焼"


 株式会社大八栗原蒲鉾店(入船1・栗原康代表取締役)の「復古版宗八入角焼」が、2016(平成28)年3月開催の第68回全国蒲鉾品評会で、最高賞となる農林水産大臣賞を受賞した。
 同社は、1913(大正3)年創業の小樽の蒲鉾店で、素材の良さを生かした板かまぼこ・角焼・揚げかまぼこなど30種類ほどがあり、人気を集めている。
 創業者の八郎氏の頃、昭和初期まで主な原料は宗八カレイだった。その後、スケソウダラを使った蒲鉾となった。3代目の康氏が今から35年前に角焼を復活させ、15年前に宗八カレイを使用した復古版を始めた。
daihachikurihara.jpg 試行錯誤を続け、2014(平成26)年に第1回水産加工品ブランプリを受賞。まず地元小樽で認められ、これを励みにより納得のいく蒲鉾をと製造に励んだ。
 白グチ50%と宗八カレイ50%を使い、アミノ酸調味料もでんぷんも使わず、塩・砂糖・長期熟成したみりんと吟醸酒粕を使用。食感を突き詰め、20回以上試作を重ね、弾力と美味しさを追求し、現在の「復古版宗八入角焼」を完成させた。
 同品評会を実施する全国かまぼこ連合会は、全国蒲鉾水産加工業協同組合連合会と全国水産煉製品協会を併せた名称で、1940(昭和15)年に設立。水産ねり製品製造業者の全国組織。
 同品評価会には、全国各地から600点ほどの応募があり、6部門に分かれ、3月16日から18日に審査会を実施。第2部会の「むしやき、焼き抜きもの」の部で、「手焼きで丁寧で、美しい蒲鉾」と高く評価を受け、同蒲鉾が農林水産大臣賞に輝いた。
 6月28日に名古屋で開かれ表彰式に康氏が出席し、その報告会が、7月4日(月)10:00から市役所(花園2)2階市長室で開かれた。
 森井市長は、「人気が高く、市民に愛され、身近でリーズナブルでありがたい。日本でトップの賞をとられ、町にとっても喜ばしい」と栄誉を称えた。
 康氏は、「この度の受賞は、震えがくるほど嬉しかった。何より看板商品の角焼で、大八(印)の焼印入の商品で受賞。小樽を代表する蒲鉾として水準を上げたいと頑張り、ようやく達成した。製造する人達も自信を持って働くことができる。今後は、遊び心のある蒲鉾を作りたい」と受賞の喜びを語った。
 第68回全国蒲鉾品評会受賞者発表
 大八栗原蒲鉾店
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