ようやく議会再開!市長責任を問う7動議を可決


 小樽市議会(横田久俊議長)の第2回定例会は、6月22日(水)16:35になって、ようやく本会議を再開、空転がやっと解かれた。市長の公用車私用問題で、答弁調製のため中断していた安斎哲也議員の会派代表質問の再々質問の市長答弁が、6日ぶりに行われた。
0622coincil1.jpg 冒頭、これまで中断した経過について、横田久俊議長が市民へ向けて謝罪を含めて述べた。
 市長の答弁をめぐり、議員と市長の考えが噛み合わず空転させた。理事会や議会運営委員会を開催し協議を進めてきたが、市長は断固として謝罪文の文言は考えられないとし、本日の発言には、謝罪文も議員が求める訂正もなかった。
 市長は本答弁で、「公用車を私的に使用したことはない」と述べたが、公務と公務の間に私的に使用したことを認め、訂正するよう要求されたが、市長の認識では、「社会通念上、許容される範囲である」とした。
 公明党・秋元議員から、「公用車を私的に利用したのは事実であり、市民の税金を使って森井秀明氏個人の私的な利用は決して許されることではなく、市民にしっかり説明し素直に市民に対して謝罪を求める」動議を提出。開会12分で民主党から検討する時間を求め、再び中断。18:30に再開し、7つの動議が提出され、すべて賛成多数で可決した。
 秋元議員が提出した動議について、共産党は、公用車に関してのルールも明確に決められていない中で判断できない。これからの議会議論で明らかにすることであると、動議に否決の討論を述べた。
0622coincil2.jpg 公明党は、「一部公用車の私的利用を認め、市長の考えや理由はどうあれ、市民の税金を使って公用車を私的利用したことは事実であり、先ほど述べた社会通念上許容される範囲と認識したとしても、説明責任は逃れられるものではない。市長はしっかりと私的利用に関して市民に丁寧な説明をし、素直に謝罪すべき」と賛成の討論を述べた。
 採決では、新風小樽は棄権したが、11名が賛成し可決となった。
 この他、「公務の途中で立ち寄るの立ち寄る言葉の定義の説明を求める」動議。「議会答弁の発言の重みを認識するとともに、毎定例会で答弁の訂正・削除していることに対して、市民に分かりやすく説明することを求める」動議。「答弁に整合性がなく議会で虚偽答弁とも取られかねない発言があり、議会と真摯に向き合い、的確で誠実な答弁を心がけていれば、このような混乱が避けられたはずで、円滑な議会運営を求める」動議。安斎議員の再々質問に係る発言において、「不正確な内容を述べていることに対して説明を求める」動議。「謝罪を求める」動議。「公用車の使い方に関するより明確な見解を求める」動議を提出。すべて賛成多数で可決した。
 市長は、「公用車の件については、公務を優先するがためで、平日も週末も関係なく公務に取り組み、他の公務の影響や間に合わない場合もあり、社会通念上、必要な措置であり、そのような範囲の中で取り組ませてもらっていると認識。市民からも理解をいただいていると思う。答弁漏れや訂正については、代表質問の答弁は、職員とともに何時間も時には夜中まで一緒に、質問に対して誠意を持って答弁書を作り答弁しているが、指摘を受け真摯に受け止め、これまでと変わらず、誠意を持って携わっていきたい」と述べた。
 無所属・石田議員の一般質問を終え、19:45に散会した。23日(木)13:00から、一般質問を予定している。
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 小樽市議会中継(YouTube)
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