定例会提出議案説明 総務部長を決められぬ森井市長!


 6月7日(火)から開会予定の平成28年小樽市議会第2回定例会に提出する議案の概要説明が、5月31日(火)17:00から、市役所(花園2)2階記者室で、石坂康雄総務部次長、前田孝一財政部長らが出席して開かれた。
 総務部長選任について、森井秀明市長は、6月の定例会までにはとしていたが、現時点では、決めていないことが明らかになった。
 総務部長の選任に関して、森井市長は「4月から人選に努力を重ねているが、現時点では決定する段階に至っていない。1日も早く選任できるよう引き続き努力をし、保健所所長についても努力する」とした。
 市の筆頭部長職の総務部長だけでなく、市の保健行政の責任者すらも選任することができなくなったことで、森井市長の行政手腕にさらに大きな疑問符がつく事態となった。関連記事
 提出される議案は、平成28年度小樽市一般会計補正予算などの補正予算議案3件と小樽市報酬、費用弁償及び実費弁償条例の一部を改正する条例案(先議予定)を含む条例案7件、不動産の処分、動産の取得、工事請負契約など9件。その他、専決処分報告など。
 人事案件の小樽市職員懲戒審査委員会委員の任命については、最終本会議に提案を予定している。
 一般会計補正予算額は、3億5,508万7,000円、特別会計では、港湾事業特別会計1億2,644万3,000円、住宅事業特別会計で2億1,250万円。3つの会計を合わせ、合計6億9,403万円の補正予算額を計上した。
 一般会計の主なものは、国の平成27年度補正予算に関連して地方創生加速化交付金の事業として、明日の小樽を支える観光イノベーション事業費2,200万円を計上。
 また、介護サービス提供基盤等整備事業費交付金1億8,798万円(道補助金)。介護療養型医療施設の東小樽病院を特別老人ホームへの転換のため、施設整費用の一部を道の補助要項に基づき小樽市経由で助成する。
 新たな制度として、小樽市独自に設置した保育士確保のため保育士就労支援補助金170万円。昨年の待機児童9名が今年4月23名となり、保育士不足が原因となっている。
 平成28年7月から平成28年12月に新たに就業する者(3ヶ月間以上勤務)で、市外からの応募限度額20万円、市内からは10万円を助成する。
 不登校児童生徒支援事業費237万8,000円(道委託金)。不登校児童生徒に対し、家庭訪問等を通じた学習支援や教育相談を行うため、支援員1名を配置するもの。
 潮見台シャンツェ整備事業費2,400万円。選手の安全面を考慮してランディングバーンの防護柵を今年度設置工事する。
 港湾事業特別会計については、ノーススタートランスポート株式会社(港町5)が、港町ふ頭の土地を1億6,333万9,822円で購入。これに伴い、一部国有地があり市が買取る購入費や、水道管移設及び照明灯等撤去作業費435万9,000円。一般会計繰出金1億2,208万4,000円を計上。
 住宅事業特別会計は、若竹住宅3号棟の移転補償費、地質調査・実施設計委託料・建物解体工事費の建替事業費2億1,250万を計上した。
 平成27年度一般会計決算見込み(5月13日現在)については、平成27年度実質収支見込み18億2,600万円となり、これまでにない黒字となることが示された。(昨年度は5億54万7,000円、最高額は平成22年度の11億8,300円だった)。黒字の要因として、市税収入が1億2,700万円の増。譲与税・交付金4億1,100万円の増などによるもの。
 平成28年小樽市議会第2回定例会提出予定議案
 平成28年第2回定例会補正予算(案)の概要
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