セイウチの赤ちゃん名は"しずく" おたる水族館

 おたる水族館(祝津3・伊勢伸哉館)は、4月6日早朝に誕生したセイウチの赤ちゃん(メス)の名前を公募したところ、「しずく」に決定し5月16日(月)に発表した。
 同館は、4月18日(月)から24日(日)まで、海獣公園セイウチ館前に応募箱を設置し、来館者から名前を募集した。期間中421件の応募があり、役員及び職員31名で投票した結果、獲得投票数がもっとも多かった「しずく」に決定。「しずく」と書いた応募者が6名もいたため、抽選を行い、小樽在住の関杏子さん(17)が名付け親となった。
0517aqua1.jpg 「しずく」と命名されたセイウチの赤ちゃんは、海獣公園にあるセイウチ館に暮らす父親・ウチオ(26)と母親・ウーリャ(24)の子ども。ウーリャは、平成14年に初産を経験(平成18年に死亡)。この後、2度の死産を乗り越え、平成21年に2例目となるツララが生まれ、イルカスタジアムのショーに出演し、来館者の人気者だったが、今年3月末に鳥羽水族館へ嫁入りした。そんな中、待望の赤ちゃんが誕生し、セイウチファンや関係者を喜ばせた。
 出産当初は、母親のウーリャが子どもを守るために落ち着かない様子を見せていたので、セイウチ館前に規制のロープを張ったが、それもすぐ解け、成長ぶりを間近で見ることができる。生まれた時は、推定35kgほどだったが、1月後の5月6日には83.5kgに成長した。
0517aqua2.jpg
 5月17日(火)12:10からのイベント「セイウチのお食事タイム」では、大勢の観客がセイウチ館を取り囲み、可愛らしい様子を楽しんだ。
 母親や飼育係の足下にもまとわりついたり、潜って母親の落とした魚を口の中に入れて遊んだり、元気に泳ぐ姿も見られる。
 同館・角川雅俊獣医師は、「元気に母乳を飲み、目に見えて大きくなっている。母親は育児が上手。ツララに続き、水族館らしい名前だと改めて感じている」と話し、無事に成長することを願っていた。
 なお、5月29日(日)12:00から、海獣公園セイウチ館前で命名式を実施。名付け親の関さんと家族を招待し、証書と記念品を授与する予定。
 セイウチの赤ちゃんの名前が決まりました(おたる水族館)
 関連記事