市と北海道科学大学 連携協定締結


 小樽市(森井秀明市長)と北海道科学大学・同大短期大学部(苫米地司学長)、北海道薬科大学(渡辺泰裕学長)は、連携協定を締結した。
 その締結式が、5月12日(木)15:00から、市役所(花園2)2階市長応接室で開かれ、森井市長をはじめ、苫米地学長と渡辺学長が協定書に署名し、それぞれの大学が持つ知的資源を有効に小樽市のまちづくり全体に活かすよう、相互の連携を深めることを約束した。
 2014(平成26)年に北海道工業大学が「北海道科学大学」に、北海道自動車短期大学が「北海道科学大学短期大学部」に名称を変更し、2015(平成27)年に、同短期大学部と北海道薬科大学を前田キャンパスに移転。この3つの大学と北海道科学大学高等学校と北海道自動車学校の5校が学校法人北海道科学大学グループとなる。
 これまでの本市とのつながりは、北海道薬科大学との間で本市が設置する審議会等へ教職員の派遣や薬学部の実習生の受け入れなどを行ってきた。昨年度は、北海道科学大学との共催で市民公開講座を実施した。
uc-renkei.jpg 連携協定締結の目的は、それぞれの大学が持つ、人的・知的資源、施設及び情報などについて、相互の交流支援や効果的な活用を進め、緊密な連携を図ることにより、地域社会の発展と人材育成及び学術の振興に寄与すること。
 目的を達成するために、「地域づくりや町づくり、生涯学習や青少年育成や文化及びスポーツ振興、保健福祉、教育・学術、人材の育成等に連携し協力する」とした。
 締結の日から1年間有効とし、満了日の30日前までに更新しない旨の意思表示がない場合は、さらに1年間更新する。
 北海道科学大学・同大学短期大学部の苫米地学長は、「本学は、校名を変更し3年目となり、ようやく地域に浸透してきたと思う。本日の連携協定を契機に、さらなる地域密着型の教育研究を進め、小樽市の施策等に協力したい」と述べた。
 引き続き、北海道薬科大学の渡辺学長は「当大は桂岡の高台に設置して40年が経過し、系列の前田区へ移転して1年が過ぎた。北海道科学大学と協働しながら教育研究を進めている。本日の協定を期に、北海道科学大学と手を取り合って、小樽市の人材の育成、地域の活性化に寄与できればと思う」と述べた。
 最後に、森井市長は、「小樽市と連携協定を締結し大変嬉しく思う。昨年度は、北海道科学大学の協力により、市民の皆さんへの講座を開くことができた。また、北海道薬科大学との連携では、市立病院への実習生の受け入れなど、相互の連携を行ってきた。工業技術研究、さらには医療分野における専門的知見を豊富に有しているため、それらが、市民の皆さんへ還元されるのは大変有意義で、市民生活に対して潤いをもたらすと思う。今後において、皆さんと連携し、まちづくりや市政運営に、さらに市民に知的財産、専門的分野を伝えることが、市政の発展へと寄与すると確信している」と期待した。
 市は、小樽商科大学と2008(平成20)年3月27日に、連携協定を締結している。
 北海道科学大学
 北海道薬科大学