ミュージアムスタンプ展 爆笑のギャラリートーク


 市立小樽文学館(色内1・玉川薫館長)で開催中の企画展「ドクター・コンのミュージアムスタンプ展」に関連して、ギャラリートークが、5月3日(火)14:00から、展示会場で1時間ほど開かれ、約40人が集まった。
Drkontalkshow1.jpg 5月15日(日)まで開催中の同スタンプ展は、北海道の文学館や博物館、美術館などのスタンプ700点以上と大量のリーフレットやパンフレットを紹介したユニークな企画展。
 最初の展示に加え、今から23年前の1993年9月から10月まで、軽自動車で本州・四国・九州のミュージアム巡りをした時に収集したスタンプやパンフレット、その旅の様子の写真などを追加展示した。
 ギャラリートークは、これらを集めた札幌在住の会社員で、愛称ドクター・コンこと三上右近氏(51)と、特別ゲストに、友人でちまちま偉人人形作家でイラストレーターの高山美香氏を招き、博物館にまつわる話やスタンプ集めの楽しさをエピソードを交えて語り、笑いの渦を巻き起こし、楽しいトークを繰り広げた。
Drkontalkshow2.jpg はじめに、三上氏が、北見にできた、札幌に次いで2番目となる大きなプラネタリウムに衝撃を受け、1週間に1度のペースで入り浸り、足繁く通うほどの科学館好きになったという、ミュージアム巡りのきっかけになったエピソードから話が始まった。
 三上氏の一番好きな施設は東京国立博物館。仏像や重要文化財が沢山あり、国宝の埴輪「挂甲の武人」を見て素晴らしいと感じた。全国の博物館が見たくなり1ヶ月半かけた旅の思い出も語った。
 高山氏もトークに加わり、スタンプを掲載した豆本を紹介。博物館には独特な匂いがあったり、ユニークな角度から博物館を語り、楽しい会話が続いた。
 高山氏が印象に残る博物館は、苫小牧市科学センター「ミール展示館」。そこにある、赤い絨毯に描かれた宇宙模様がとても気になるという。山形県立博物館の縄文の女神は国宝なのに、マンツーマンで見学したなど、おもしろおかしくエピソードを交えて語った。
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 引き続き、三上氏は、収集したスタンプについて、デザインや書体が変わったスタンプや、廃館になったスタンプなどを紹介した。
 三上氏は、「博物館が好きで、巡っているうちに歴史に詳しくなったり好きになる。良い展示にも出会うかもしれない」と、博物館巡りを旅の目的のひとつとして勧めた。
 札幌在住の60代の夫婦は、「博物館が好きで、札幌近郊や故郷の施設を巡り、懐かしんでいる。今日は、スタンプが沢山展示され、ユニークなトークショーで楽しかった」と満足した様子だった。
 平成28年度企画展「ドクター・コンのミュージアムスタンプ展」
 4月2日(土)〜5月15日(日)9:30〜17:00(入館〜16:30)
 市立小樽文学館 月曜日・5月6日(金)・10日(火)〜12日(木)休館
 入館料一般300円、高校生・市内70才以上150円、中学生以下無料
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