「蜃気楼のすべて!」出版 小樽の蜃気楼も特記


miragebook1.jpg 蜃気楼のすべてが分かる世界初の完全ビジュアル・ガイドブック「蜃気楼のすべて!」が、4月20日付で草思社から発刊され、蜃気楼シーズンを前に、マニアからも大きな注目を集めている。
 A4変形版・108頁の本書には、蜃気楼とは何か?・蜃気楼を見に行こう!・蜃気楼を研究しよう!・蜃気楼の歴史と美術の4部構成。多くの写真や図版が載せられ、蜃気楼に興味を持つ人達への絶好の案内書となっている。
 第7章には、小樽(北海道)の蜃気楼が4ページに渡って特記されている。執筆者は、小樽から眺める石狩湾で起こる蜃気楼現象を研究している小樽市総合博物館の大鐘卓哉学芸員。
miragebook2.jpg 小樽は、蜃気楼でも珍しい上位蜃気楼が、度々目撃されることでも知られ、春の風物詩ともなっている。江戸時代には、探検家の松浦武四郎が、小樽沖で「高島おばけ」と呼ばれる現象を目撃し、その著書「西蝦夷日誌」に記している。
 日本蜃気楼協議会の著者による蜃気楼研究の最新成果も取り込まれた学術書ともなっているが、その平易に書かれた記述と写真や図版で、まさに蜃気楼のすべてが分かる本に仕上がっている。
 4、5月から初夏にかけてがシーズンとなる小樽の蜃気楼を、自分の目で捉え理解を深めるにも最適本だ。本書を持って石狩湾の蜃気楼を見つけに行こう!
 蜃気楼のすべて! A4変形版・108頁(うち72頁カラー)
 定価(本体1,800円+税) 草思社 2016年4月20日刊
 関連記事
miragebook.jpg