"笑顔の作品展" ギャラリー白方


 世界の民芸雑貨等を販売する都通りアーケード内にある、December3本店(稲穂2)2階のギャラリー白方で、「第10回笑顔の作品展」が、4月12日(火)から始まっている。
 大判のパッチワークや帯をリメイクしたバッグ、絵画・ちぎり絵など13名の個人と4つの団体の多彩な作品が並び、作家の笑顔の写真とメッセージが添付され、来場者に笑顔を運んでいる。
shirakatagallery.jpg 昭和のレトロな雰囲気が漂うギャラリーでは、アンティークな家具を上手く使い作品の良さを引き出すよう、同ギャラリーの鈴木剛オーナーが展示に携わり、作家にとっても自分の作品が、今年はどんなふうに展示されるのか、楽しみにしているという。
 1931(昭和6)年に建造された酒醸造店丸ヨ白方支店を10年前に同店舗として蘇らせ、市民の発表の場として、店舗の一角をギャラリーに開放した。2014(平成26)年に小樽市指定の歴史的建造物となっている。
 第4回目から続けて参加の小坂小牧さんは、毎年、何をを出展しようか構想を巡らせ、今年は、祭りに出店のお面屋に着目した。子ども達に人気にあるトーマスやアンパンマンのお面12点をフェルトで作り、おしゃれな手作りバッグ等を出展。10年の節目に参加できたことを喜び、他の作家の作品を楽しみにしているという。
 初出展の神さとこさんは、立体的なハンドクラフトの「シャドーボックス」5点を出展。1989(平成1)年にアメリカでこの作品に出会い、日本に帰ってから独学で指導者になるまで極めた。今回の作品は、シャドーボックの代表的なオランダの画家・アントンピック画2点をはじめ、アニメこち亀の両津かんきちの作品を出展している。

 この他、銭函在住のキャンドル作家・浦山陽二さんの作品や、朝里川温泉にある「クチル花店」のグリーンのオブジェ、花をモチーフにしたトールペイント、0.25mmの幅に同じ文字を何度も繰り返し描く曼荼羅アート作品、セロ弾きのゴーシュの羊毛フェルト人形と絵画を出展した夫婦など、作家の取り組む姿勢が作品から伝わってくる。
 3人が集まる布大好き会は、丁寧に一針一針3人で力を合わせ、天井から床まである大きなパッチワークのタペストリー作品を発表した。
 同店長・鈴木謙吾さんは、「ギャラリーが出来て10年の節目となる。街の中にあるギャラリーなので、様々な作品の発表の場に使ってもらいたい。趣味を楽しんでいる人やプロの作家が集まり、作っている人を笑顔の顔写真で紹介している。色々なジャンルの作品があり、沢山の方に観てもらい今後に繋げたい」と話した。
 第10回笑顔の作品展 4月12日(水)〜24日(日)10:30〜17:00
 ギャラリー白方(稲穂2・December3本店) 0134-22-9973
 小樽商工会議所会員企業紹介サイト「December3」
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