会場に花咲く!CoCo Beans クラフト教室作品展


 第9回CoCo Beans クラフト教室作品展が、3月16日(水)から21日(月)まで、市立小樽美術館(色内1)多目的ギャラリーで開かれ、主催するYukiさんが市内で指導する生徒10名と自らの作品と合わせ約120点を展示している。
cocobeans2.jpg 今年は「フラワー」をテーマに、メタルエンボッシングアート・カリグラフィー・グラスアート・タティングレース・クロッシェ(かぎばり編み)・シルエットアートの約120点が展示され、見応えのある作品展となっている。
 毎年11月に開催していたが会場が取れず、前回の2014年11月から期間を空けての開催に、楽しみにしていたクラフトアートファンが会場に詰め掛けた。
 Yukiさんは、メタルエンボッシングアート作家。日本グラスアート協会認定のインストラクター、シルエットアートインストラクターなどを持つ多才なアーティスト。現在も、大阪で勉強したものを持ち帰り、アトリエ教室(稲穂5 )や道新文化センター、イオン小樽店パンドラハウスなどの生徒(現在15名程)に伝授している。
 また、講師育成にも力を入れ、今年新たに、カリグラフィーとグラスアートのシルエット部門に2名の講師が誕生。これまでに7名の講師を育て、さらに師範となるよう指導を続けている。今回参加の10名の半分は講師の資格を取得している。

 今回のテーマは「フラワー」。バラや胡蝶蘭、スミレなど様々な花が様々な技法で作品に表現され、来場者を楽しませた。
 Yukiさん一押しの鉛を錫でコーティングした金属シートを使い、凹凸などを付ける技法を施すメタルエンボッシングアートでは、オセアニア方面の神・Tiki像の平和の神「LONO」をあしらったキャビネットを展示。この作品展を意識して制作した現代手工芸作家協会主催のニュークリエイティブ展で入賞した「Flower Box」は、立体的な花や凹凸で表現した花などがボックス全面に施され、ゴージャスな作品に仕上げている。
cocobeans1.jpg また、新作のメタルエンボッシングアートとグラスアートをコラボした壁掛けや、塗り絵「ひみつの花園」からの図案を元に、グラスアート用の線にアレンジした「魔法のジョウロ」は、春らしいポップな作品。
 この他、西洋書道の「カリグラフィー」やレース糸を専用道具シャトルで編み込んでいく、タティングレースのブローチやマフラー、ドイリーなど、生徒さんが真剣に取り組んだ作品を展示。
 切り絵を特殊フイルムを使って彩色するシルエットアートの胡蝶蘭の作品は、春の温かな日の光を透かし、光と影の芸術を楽しんだ。
 会場では、Yukiさんが、シルエットアートの制作工程のデモンストレーションが行われ、作品をより知る事ができるコーナーとなっている。
 Yukiさんは、「9回目となるが、小樽の方にはまだ認知度が少ない作品を観ていただき、例えば、メタルエンボッシングアートはこの作品と分かってもらえるように。また、生徒さん達の1年間の集大成となる作品を展示し、ぜひご覧いただきたい」と話した。
 第9回CoCo Beans クラフト教室作品展
 3月16日(水)〜21日(月)10:00〜17:00(最終日16:00)
 市立小樽美術館(色内1)1階多目的ギャラリー 入場無料
 CoCo Beans HP