4年ぶりの日食! 小樽でも観測


 太陽・月・地球が一直線場に並び、太陽が月に隠される現象・日食が、3月9日(水)全国各地で観測された。
bubunshisyoku.jpg 小樽でも、2012年5月の金環日食以来4年ぶりの日食となり、天文ファンを喜ばせた。
 今回の日食は、太陽の欠け方が小さく、食の最大でも食分0.122ほどの部分日食となった。10:39に始まり、11:17に最大に。11:56には食が終わり、1時間15分ほどの天体ショーとなった。
 この時期の小樽は天気が心配されたが、予報よりも太陽が顔を出し、日食の経過時は、雲に隠れたり見えたりを繰り返し、欠けた太陽を観測することができた。太陽の右下部分が欠け始め、食の最大時には、太陽の左下部分が欠けて見えた。
 小樽市総合博物館(手宮1)では、「昼の観望会 部分日食を観察しよう」を開き、市民ら30名が参加して、部分日食を観測した。
 同館・担当の大鐘卓哉学芸員をはじめ、同館天文ボランティアの協力により、望遠鏡や太陽投影板などを使って欠けた太陽を映し出し、安全な方法で部分日食を楽しませた。

 大鐘学芸員は、「徐々に欠ける太陽の観測を続け、食の最大11:17には雲に隠れてしまったが、その3分後の11:20に観測できた」と話した。
 インドネシア方面では、太陽が完全に隠れる皆既日食が観測され、次回の部分日食は、2019年1月6日となる。
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