劇団うみねこ"父と暮せば" 吉川氏最後の舞台 (2016/03/06)

 劇団うみねこ(がくと代表)の3月公演「父と暮らせば」が、3月11日(金)・12日(土)・13日(日)の3日間、小樽運河プラザ(色内2)3番庫ギャラリーで、全4回上演する。連日、それに向けての熱い稽古が続けられている。

 昨年8月の戦後70周年企画「失われしもの」の上演に続き、井上ひさしによる舞台作品、原爆投下後の広島を舞台にしたふたり芝居「父と暮らせば」を上演する。

 父役には、前代表の吉川勝彦氏(71)。娘役には、大谷早生さん(21)と福井希さん(28)のダブルキャスト。

theaterumineko1.jpg 1月末で同劇団の代表を降り、若手の川口岳人(がくと・28)氏に任せ、世代交代を図った。吉川氏は、この芝居が最後の出演となり、今後は、役者を育てる演劇塾を開きたいと計画中だ。

 同劇団は、1962(昭和37)年、3人の女性によって誕生し創立54年になるアマチュア劇団。その劇団を51年引っ張ってきた吉川前代表は、今回で87回目の公演となり、これまでに演じた役は70本にも及ぶ。吉川氏にとって深い思いがあるこの作品に、役者人生のすべてをかけて演じる集大成となる。

 劇中の父は50代前半。吉川氏は、20歳若い役を演じるのは初めて。歩き方やしゃべりかたのテンポなどにも気をつけているという。

 12月中旬から稽古を開始し、上演まで5日と迫った3月6日(日)13:00から19:00頃まで、錦豊会館(錦町21)で熱い稽古が続けられた。

 娘・美津江と父・竹造は2人暮らしだった。広島に投下された原爆で父は死亡。幻となって美津江の前へ現れる。美津江は生き残った自分への罪悪感を感じ、悲しみにうちひしがれる様子や、それぞれの切ない心情を表現しながら稽古を繰り返した。

theaterumineko2.jpg 娘役の福井さんは、札幌出身で小樽商科大学演劇部時代に、同劇団のオーディションを受けた「アンネの日記」、昨年の作品と3回目の出演となり、「登場する娘は明るい役ではなく後ろ向きな子で、楽観的な自分とは違う。役に近づけるよう、ネガティブな感情を出すように演じている。戦争の話ではあるが、美津江と父の家族愛を観てもらいたい」と話した。

 川口代表は、「うみねこには、これまでの歴史があるが、僕ら世代ができることをやっていきたい。戦後70年の年度内での劇ではあるが、これまでのうみねこはテーマを伝えるところに重点を置いていたが、この芝居の持つ、親子の絆、そういった身近なところを伝えたい。吉川さんの引退記念でもあるが、それよりも出ている役者の新生うみねこの新しい門出でもあり、ぜひ観ていただきたい」と多くの来場者に呼びかけた。

 吉川氏は、「役として大変なプレッシャーを感じ、バイタリティーのある娘役を大抜擢し信頼している。娘役2人のはつらつとした若い演技を観てもらいたい。残りの人生を考え、演劇に危機感を感じこのままではいけないと思った。役を演じるのは楽しいが、役者人生にピリオドを打ち、亡き妻との共通の思いでもあった演劇塾の夢を実現させたい」と話した。

 劇団うみねこ「父を暮せば」
 3月11日(金)19:30・12日(土)14:00・19:30・13日(日)14:00
 小樽市観光物産プラザ(色内2)多目的ギャラリー
 前売1,500円・25歳以下1,200円・高校生一律500円
 当日1,800円・25歳以下1,500円
 両バージョン観劇券2,500円・25歳以下2,000円
 チケット取扱い:080-1876-1781 がくと

 アーティスト・バンク劇団うみねこ

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