第1回定例会 2/24開会 森井市長初の予算案を審議

 小樽市(森井秀明市長)の定例記者会見が、2月16日(火)18:00から、市役所(花園2)本館2階市長応接室で開かれた。
 
 平成28年度各予算案および平成27年度補正予算案や主な議案について、森井市長・前田孝一財政部長・小鷹孝一総務部長が概要を説明した。
 2月24日開会予定の同定例会での提出予定議案は、平成28年度小樽市一般会計予算などの予算議案14件と、平成27年度小樽市一般会計補正予算(先議予定)をはじめとする補正予算議案9件、小樽市建築審査会条例の一部を改正する条例案24件、その他の議案3件と、小樽市教育委員会教育長の人事案件(先議予定)と報告3件。
 予算規模は、一般会計566.4億円。前年2定と比べて10.3億円1.8%の増。特別会計と企業会計と合わせる全会計は、前年2定と比べて16.6億円1.4%増の1,174億円となった。
 平成28年小樽市議会第1回定例会提出予定議案
 平成28年度予算(案)のポイント
 平成28年度当初予算における重点施策
 平成28年度の予算案について、森井市長は、「収入の状況について、地方消費税交付金の増加が見込まれるが、人口減の影響で国が示す大幅な増加は期待できず、引き続き予算編成に財源不足が生じている状況のため、財政調整基金の取り崩し(2.2億円)と、過疎債ソフト分の充当(2.6億円)による財源対策で収支均衡予算を編成した」とした。
 「初めて年間予算を編成する作業に取り組み、思いや公約を今後の市政に反映させる第一歩となった」と述べた。
0216mayer.jpg 主な事業は、JR銭函駅バリアフリー化のための整備に係る補助8,000万円。JR南小樽駅のバリアフリー化を促進する構想の策定375万円。住宅エコリフォーム助成事業費510万円。
 中学校に派遣している外国人指導助手(ALT)を2名から4名へ増員1,630万円。小学校3年生以下の教室へのデジタルテレビの整備1,000万円。
 子ども医療費補助の拡大として1億7,513万円は、平成28年8月から市の単独事業としてに、小学生以上の通院について非課税世帯は初診時一部負担金のみ、課税世帯の3割負担は1割負担とし、2割を市が助成。
 日本遺産認定に向け歴史文化基本構想の策定150万円。ふるさと納税促進のため、一定額以上の寄付者に対して、本市の特産品を送付する1,151万円。がん検診の受診率向上のため、胃がん検診を拡大する5,100万円。
 市長・副市長・教育長の期末手当支給割合については、その引上げ分について減額する。
 補正予算先議分として、年金生活者等支援臨時福祉給付金給付事業費6億8,800万円を計上。平成28年度中に65歳以上になる者に3万円を支給。5月連休明けには受付を開始するため先議とした。
 財政調整基金については、4定まで1億5,800万円ほど取り崩す予算だったが、最終的には取り崩しはなく、7,112万円増額補正した。27年度末の財政調整基金の残高は、22億2,900万円の見込みとなる。
 新たな教育長には、林秀樹氏を任命する。「同氏は、道庁出身で、教育長だけでなく、総合企画部や保険福祉部など様々な部局を歴任し期待している」。

 質疑応答
 参与について
 市長は、「小樽市が抱える課題や新たな取組みで、専門的な視点を持った方が必要だと思う。参与制度の仕組みを導入することで、課題を解決したり、物事を実現したりする重要な施策になるのではと思う。議会での様々な指摘や提案を礎に制度に結び付けたい。今後において、制度の研究検討して内容が固まったら、議会において議論をいただければと思う。現参与については(再任)考えていない」と述べた。
 参与をやめさせる具体的な理由は?
 「任用した直後は、4年間、助言・アドバイスをいただきたかったが、議会での議論の結果、任用期間をもって退任してもらったのが大きな理由。除排雪の改善には力添えがあり感謝している。制度においても、よりしっかりと構築することが重要」と述べた。
 小樽市議会第1回定例会は、2月24(水)に市長提案説明を行う予定。
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