2月1日(月)11:00頃、小樽市手宮の厩(うまや)海岸(ホーマック〜アズマ石油付近)の海岸で、今季初めてのニシンの群来が確認された。
小樽の海岸では、ニシンが産卵のため群れで押し寄せ、海面が乳白色に染まる「群来」を、この時期に数回確認している。
今季初となる群来は、地元の漁師から小樽市漁業組合に連絡が入り、小樽市産業港湾部水産課に伝えた。(写真提供:小樽市)
昨年は、1月27日の早朝、塩谷海岸で群来を確認。昨年より5日遅い確認となった。
おたる水族館・三宅教平魚類飼育員は、11:00過ぎに連絡を受け現場に直行。海岸付近の番屋にいた漁師から、ニシンの卵がついた昆布を分けてもらうことができた。
三宅飼育員によると、「海水は白く濁り、水中にカメラを入れると何も見えないほど濁っていた。2~3年前にも同じ場所で群来を確認したことがある」と状況を話した。
持ち帰った卵は、企画展「冬・命の輝き」コーナーのニシンの水槽に入れ、本日から展示。冷たい冬の海で成長するサケやハタハタ、ホテイウオの卵や稚魚を展示し、これで、採取待ちだったニシンの卵も揃った。ニシンの卵が孵化するまでには、20日間ほどかかるそうだ。
三宅飼育員は、「この機会にニシンの卵をぜひご覧いただければ」と話した。
◎小樽市〜ニシンの群来が来た!
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