小樽ゆき物語の関連事業のひとつ「ガラスアートギャラリー」が、今年もJR小樽駅エントランスホールを会場に、2016(平成28)年1月31日まで、市内10工房の10作品を展示し、小樽に降り立つ観光客や通勤通学客の目を楽しませている。
今年のテーマは、昨年同様「雪」・「冬」・「小樽」。各工房の持ち味を活かし、繊細で芸術的センス溢れる作品が並び、小樽のガラスの魅力のPRに貢献し、小樽の玄関口から同イベントを盛り上げている。
昨年から参加のゆず工房では、佐藤寛店長の妻・亮子さんが制作した「北運河ルネサンスと猫の夜会」を出展。今年北運河で開かれたイルミネーションバールの印象的な風景をモチーフに、猫達の夜会をイメージして制作した作品は、心温まるメルヘンの世界へ誘う。
硝子工房il PONTEの永田琢也チーフの5作品目は、タイトルの文字「ようこそ小樽」をガラスで作り作品に盛り込んだ。
昨年から参加のglass art N+の川田伸行さんと由香里さんの作品「-5℃」は、-5℃以下の環境の中、寒々とした樹氷の世界をイメージした北海道ならではの綺麗な冬を表現したという。伸行さんは、「全国的にみても小樽はガラス工房が多く、小樽駅に展示することで、市民や観光客にガラスを肌で感じてもらいたい。今後も積極的に参加していきたい」と話した。
他にも、北の大地を生き抜くシカやクマなどを描くガラス絵作品や、喜ばれる冬の贈り物やダイヤモンドダストなどをイメージした作品などが展示され、人々は足を止めて見入っていた。