時折、みぞれが降る寒い日となった11月21日(土)、小樽の秋しゃこを堪能する「小樽しゃこ祭」が開幕した。
メイン会場のおたるマリン広場(港町5)には、10:00前から大勢の人が詰めかけ、小樽のしゃこ人気の高さが伺えた。
小樽沿岸の伝統的な秋しゃこ漁で獲れる自慢のしゃこは、他では見られない大ぶりで美味。小樽観光の起爆剤にしようと、知名度アップとブランド化を目指し、小樽の地域活性化に寄与することを目的に、小樽しゃこ祭実行委員会(館山信治委員長)と小樽漁業協同組合が主催して開かれ、今年で8回目を迎えた。
今年も例年通りの35,000尾のしゃこを用意。開店10:00前から、しゃこを買い求める長蛇の列ができ、営業時間を早め、ゆでたしゃこが飛ぶように売れた。
漁協女性部は、朝5:00から準備に取り掛かり、大根としゃこ2尾を入れたしゃこ汁(500円)と、しゃこ2尾をトッピングした炊き込みご飯のしゃこ弁当(500円)を提供(各日400個)。漁協青年部も、小樽で獲れたての活あわびや活ほたてを格安で提供。会場でさばいた100g・200円のタコの足も人気を集めた。寒い日にぴったりのしゃこ酒・しゃこ焼酎も販売され、会場は活気に溢れていた。
オープ二ング時には、小樽潮太鼓保存会が打演で盛り上げ、会場入口すぐのテントでは、 東海大学海洋生物学科が展示した活しゃこ10尾を、同大学生がしゃこの生態クイズで分かりやすく紹介し、来場者が触れるコーナーを設置。
しゃこを使ったオジリナルメニューを提供する地元飲食店23店舗が軒を連ね、会場には、しゃこの香りが漂った。
さいとう鮮魚店直営店「おたる八角屋」は、大鍋で作るしゃこチゲ鍋や当店自慢のしゃこカレーのレトルトを販売。フリマあいこう会の鏡さんは、おいしい手作り工房かがみを出店し、しゃこ2尾と野菜が入ったみそ汁や釧路などの山菜を入れたしゃこ飯を販売。おたるわっしょい村は、しゃこカレーを500円で提供し、販売アナウンスも面白い。
他にも、しゃこのパエリアやパスタなどが並び、休憩テント内は、しゃこを堪能する人々で溢れた。旭川在住の20代女性2人は「興味本位でしゃこ汁を注文。初めてで、食べ方が分からなかったが、美味しかった」と話した。
小樽商業高等学校の小樽商業活性化委員会(高橋代表)の商業研究部・放送局・文化研究同好会の有志15~20名が、サブ会場の観光船待合室(港町4)で、しゃこせんべいの実演販売と小樽高等支援学校と連携してオジリナルグッズを販売。運河プラザ(色内2)3番庫では、1,000枚のしゃこのぬりえを展示し、しゃこバッチを配布した。開店と同時に、しゃこせんべいを買い求める人の列ができて、生徒らは対応に追われた。
明日22日(日)も、10:00から15:00まで開催を予定している。
◎おたるしゃこ祭HP
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