小樽市指定歴史的建造物・旧小樽商工会議所(色内1)を会場に、デザイン性に優れた雑貨等を販売する「2015小樽DEPARTMENT」を、10月30日(金)から11月1日(日)までの3日間限定で開催する。
小樽の町並みをノスタルジックに演出する歴史的建造物と、優れたデザインの融合により生まれる小樽での創作活動やライフルスタイルを提案するイベントとなる。
小樽DEPARTMENT実行委員会(櫻井亘委員長)を9月に立ち上げ、この建物にもう一度、当時の息吹を再現したいとの思いで企画。キャンドルやアクセサリー、生活雑貨や飲食など小樽近郊の30店舗が集結した。
櫻井委員長は、「旧小樽商工会議所に出店する方々が、どう活かしてくれるか楽しみにしつつ、これまでのイベントに来なかった市民や観光客に、新しい価値を作り沢山呼ぶことがでればと思う」と話した。
旧小樽商工会議所は、1933(昭和8)年に建てられた3階建・鉄筋コンクリート造(延べ1,370平米)。外装は石川県産千歳石で彫刻が施され、正面玄関には土佐産の大理石が用いられている。昭和初期の貴重な建造物として、市の指定歴史的建造物となっている。
建物の老朽化が進み、2009(平成21)年に、小樽商工会議所が、国道5号線沿いの日専連ビル(稲穂2)に移転。2011(平成23)年の7月末から8月の2週間限定で、NPO法人小樽ワークスによるアートプロジェクトを開催し一般公開されたが、その後ほとんど活用されず、普段は立ち入れない。
小樽らしい魅力が詰まった建造物を再活用して、デザイン性の優れたクリエイターやショップが参加することにより、既存の観光の延長ではなく、新たな来訪者を獲得し、3日間で200万円を目標とした。ある程度の収益があれば、建造物を維持するのも可能となり、各地のクリエイターが創作拠点とするなど、実績作りの第一歩と関係者は意気込む。
開催に先立ち、10月9日(金)、実行委員や出店者、ボランティア17名ほどが集まり、同建物を清掃する、おそうじの会が11:00から16:00まで開かれた。
参加者は3班に分かれ、2階から掃除を開始し、天井や壁の煤を払いゴミを集め、汚れを雑巾で拭くなどして掃除に精を出した。
小樽商大のヨサコイサークル翔楽舞メンバー7名も参加し、高畠七海さん(1年)は、「ボランティアを通じて、小樽の人と繋がりたいと思い参加した」と話した。
また、陶磁器店「JUNIO(ユニィオ)」を営む木村泰明さんは、茨城から余市に移住し、小樽のイベントでの販売は初めて、「面白そうでなかなかの企画だと思う。いつも素敵な場所で出店したいとの思いがある。実用的な器などを販売する予定」と楽しみにしている様子だった。
2015小樽DEPARTMENT
10月30日(金)12:00〜17:00、31日(土)・11月1日(日)11:00〜18:00
旧小樽商工会議所(色内1)
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