雨のおぼん万灯会! 屋内での法要

 小樽市内67ヶ寺が加盟する小樽仏教会(林勝信会長)主催の「おぼん万灯会」が、8月19日(水)16:30から20:30まで、小樽運河公園(色内3)で開かれた。
obonmantoe1.jpg 「命を大切に」をテーマに、2000(平成12)年から始まり、いのちの意味と尊さを問う契機となることを願い開催を続け、今年で16回目となる。
 同会の僧侶や小樽佛教陳鑽仰会、小樽典禮株式会社のスタッフが、準備や会場での万灯や蓮華灯の販売を行った。
 雨天と強風を懸念して、正午に蓮華灯流しや屋外での灯篭の設置の中止し、同公園内の旧日本石油倉庫の休憩棟内に灯篭を設置し、法要を行うことにした。昨年に続き、屋外での実施は中止となった。
obonmantoe2.jpg 関係者は、「午前中に雨と風が強く、灯篭のロウソクが倒れる恐れがあると判断。主催者にとっては、苦渋の決断を下した」と残念そうに話した。
 夕方には、雨も止み、会場には10軒以上の様々な屋台が並び、小樽太鼓衆・鼓響の和太鼓演奏以外の予定していたアトラクションを実施し、大勢の見物客が訪れていた。
 休憩棟には、お盆に寺院や小樽典礼で販売したものと合わせ約5,000個の灯篭と会場で販売した蓮華灯約100個を並べて祭壇を作った。建物内では火気厳禁のため、焼香は、休憩棟に入る前に済ませ、灯篭は火を使用せずに並べた。
 法要開始時間前から、休憩棟の中や周辺にはお参りに来た大勢の人々で身動きがとれないほど混雑し、会場に入り切れない人が外に溢れた。
obonmantoe3.jpg
 予定時間を少し遅れた19:00頃から、正装した20名以上の僧侶による大法要が始まった。
 各宗派の僧侶が入れ替わり読経を行い、浄土真宗・浄土宗・真言宗・曹洞宗・日蓮宗・法華宗の順番で各宗派の読経が行われ、各宗派ごとに、来場者が入れ替わって休憩棟に入り、御本尊の前で礼拝合掌し、故人を偲んでいた。法要が行われる間、外では雨が激しく降っていた。
 家族6人での参加者は、「お盆を締めくくるお参りに毎年訪れている。今年も外での法要が中止となったが、家族みんなで参加しお参りした」と話した。
 関連記事1 関連記事2