『模写から学ぶ近代洋画』 松ヶ枝中27名が参加 (2015/07/14)

 市立小樽美術館(色内1・佐藤敬爾館長)は、日本近代洋画界を牽引した名画家の作品が集まる特別展「花ひらく近代洋画の世界」が、7月11日(土)から9月13日(日)まで開催中だ。

0714mosya1.jpg ここでは、19世紀後半のフランスに発した絵画を中心とした芸術運動(印象派)を、日本に紹介した黒田清輝氏以降の作品を展示。

 昭和初期の洋画家たちの葛藤や模索していた時代を、公益社団法人糖業協会コレクション57点(道内初公開)で辿り、同館所蔵6点の全63点を展示。1階中村善策記念ホールでは、善策作品4点と合わせ風景画24点を、2階企画展示室では、風景と人物、花と静物の3部に分け展示している。

 公益社団法人糖業協会は、日本の製糖業者で組織された業界団体で、美術品を収集し、公立公共美術館へ貸出を行っている。

 日本人が描いていた作品と油彩の本物らしい表現とは、とてもかなわないものがあり、黒田清輝氏はフランスに渡り、印象派を学び紹介していく。西洋絵画の習得に懸命だった時代から次第に芸術家の個性が重視され、油彩を用いて日本的な独自の表現が構築されていった。その当時の主な画家達、梅原龍三郎・藤島武二・和田英作・安井曾太郎などの作品を集め展示している。

0714mosya2.jpg 特別展関連イベントとして、7月14日(火)、講座「模写から学ぶ近代洋画」を実施し、小樽市立松ヶ枝中学校2年生27名が参加した。

 この講座は、「日本の優れた近代洋画を紹介するこの特別展にちなみ、美術において、他者の作品を再現し、あるいはその作風を写し取ることで作者の意図を体感・理解し、模写を行うことによって、絵画の精神性や様式、確立された独特の技法を学ぶ機会にしたい」と開かれた。

 作品がどうやって書かれたのか、模写を通して考えた。講師には、市内在住の画家・三宅悟氏)東京藝大出身)が務めた。昨年まで市展委員長を務め、道新文化センターやアトリエで絵画の指導を続け、各地で個展やグループ展を開催している。

 10:20頃、1階研修室に集まり、今回の特別展の見どころについてスライドを見ながら、星田七重学芸員による解説を聞いた後、三宅氏の講義が始まった。

 「絵を描く動機のひとつとして、気に入ったアニメや漫画を描いたりしたことがあると思う。絵には、自分の思いを分かってもらいたいと、色や形にいろいろな言葉が折り重なっている。今回は、作品を鑑賞し、気に入った絵を見つけ、絵の一部のここは真似してみたいと思う箇所を選んでもらいたい。絵画により近づけるよう工夫することが、模写の始まりとなり挑戦してもらいたい」と話した。

0714mosya3.jpg 特別展の中の、松田文雄氏(1908-1971)の作品「小春日」(1946年)の中の赤ん坊の部分を取り上げ、赤ん坊らしいふっくらした表情や頬をどうやって表現したか、筆使いや色、絵の具の使い方まで細かく検証した。

 その後、画板を持って、展示会場へ行き、気になる部分や好きな絵の模写をしたい部分を画用紙にスケッチした。生徒らは、それぞれ気に入った絵画作品の前でスケッチを始め、1階ミーティングルームで、作品の写真を手本にしながら、絵の具・クレヨン・アクリル・色鉛筆などの素材を使い、模写を体験した。

 高鼻達四郎(1895-1976)「秋果」(1942年)の作品を模写した女生徒は、「これだと思いスケッチした。色鮮やかな果物を真似ながら描いた」と話した。

 なお、同館では、市内中学生を対象に鑑賞講座を実施している。同館学芸員が会場を案内し、作品の見どころについて解説を行う。美術の授業として学校単位で受付中。

 問合せ:0134-34-0035 市立小樽美術館

 特別展「花ひらく近代洋画の世界」

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