おたる安全安心・夏の市民出動式 飲酒運転撲滅へ

 夏本番を迎え、事件事故を防ごうと「2015 おたる安全安心・夏の市民出動式」が、7月10日(金)15:00から、おたるマリン広場(港町5)で、小樽市と小樽警察署が共催し、初めて開かれた。
 升田和宏小樽警察署長、森井秀明小樽市長をはじめ、小樽交通安全協会・小樽地区安全運転管理者協会・小樽自動車協会・小樽市生活環境課・各町内会など約300人が集まった。
anzensyutsudo1.jpg 昨年7月13日に、おたるドリームビーチ付近の市道で起きた飲酒事故から1年となることや、11日(土)から20日(月)まで、全道一斉に始まる夏の交通安全運動に合わせ、夏期間の発生が予想される飲酒運転や少年非行・性犯罪などの事件、海や山のレジャー事故の防止を広く市民に呼びかけ、小樽市の安全・安心を祈願するために実施した。
 会場には、「防犯防止運動推進中」や「飲酒運転禁止」を訴える、カラフルな色ののぼりがずらりと立てられ、出動式が開かれた。
 森井市長は、「道内各地で飲酒運転の根絶に力を入れ、小樽市としても小樽警察署・関係団体の協力を得て、飲酒運転撲滅に向けて強化する。事故や犯罪を防止するには、市民ひとりひとりがどこでも誰でも起こりうるのだということを、今一度認識し、様々な事故や犯罪に対し、意識の高揚を図ることが重要。市民総ぐるみの啓発活動の輪がさらに広がって、安全で安心な小樽にしていく決意を申し上げる」と挨拶した。
 升田署長は、「昨年7月、ドリームビーチ市道で飲酒運転暴走車両に、女性がひき逃げされる悲惨かつ衝撃的な事故があり、悲しい記憶として刻まれている。これから、小樽市は、本格的な行楽シーズンを迎えるが、この時期は、少年非行、女性被害の性犯罪、海水浴場等における水難事故など、この時期特有の様々な事件・事故がある。この出動式を実施することで、市民の皆さんと連携し、安全安心のために取り組む姿勢を再認識し、小樽市の安全と安全を祈願する」と述べた。
anzensyutsudo2.jpg 飲酒運転の根絶と各種事件の防止を願い「安全安心宣言」を、小樽商科大学の4名の学生が宣言した。
 「おたるドリームビーチの市道では、飲酒運転をした男の車両が、私達と同じ世代の女性を次々とはね飛ばし死傷させた事故は、記憶に深く刻まれている。犯人に対しては、本当に許しがたく、悔しく残念でならない。このような悲惨な事件事故を二度と起こさせないため」と宣言した。
 ●飲酒運転の根絶に向け、自ら飲酒運転をしないさせない運動を強く進める。
 ●交通ルールを遵守し、交通事故を起こさない合わないよう心がける。
 ●事件事故や不審者を見かけた時は、警察などに通報する。
 ●家族や地域の絆を深め、振り込め詐欺被害の防止に努める。
 ●こども達やお年寄りに優しいまちづくりに寄与する。
 その後、会場に集まったパトカーやサイドカー、タクシーなどの参加車両が、参加団体の旗波で見送る中、出動した。
 おたるドリームビーチ市道の事故現場では、升田署長、森井市長、中野小樽安全協会会長らが、献花と黙祷を捧げた。