2年に1度の集大成! "こども絵の教室"展覧会


 松本公子氏が講師を務める”こども絵の教室”の展覧会が、7月8日(水)から12日(日)の日程で、市立小樽美術館(色内1)1階多目的ギャラリーと市民ギャラリー1で開催されている。
kodomonoe1.jpg 松本氏が開く、幸・朝里・緑・錦の4教室の小学生1年生から一般まで54名が制作した、水彩・油彩・パステル画・鉛筆画・切り絵・工作など230点を展示している。2年に1度の集大成の発表で、見応えのある楽しい作品展となっている。
 同教室は今年で41年目を迎えた。最初に指導した子ども達は50歳を超え、展覧会に顔を見せに訪れたり、会場に展示された作品を見て、子ども達の成長ぶりを楽しんだりしている。松本氏にとっても一大イベントとなっている。
 学年別にテーマを決めて取り組み、音楽や本を読んで、気に入った場面や印象深い場面を絵に描いた作品を展示している。どうのような場面にどう気に入ったのか、添え書きが貼られている。
 今年は、じゃがいもを利用したいも版画にも初挑戦した。他にも、使用済みの割り箸を切って組み立てた貯金箱やペン立てなどの工作、貝殻を使った器など、物を大切にする心を養うことにも力を入れている。

 小学2年生は、新聞紙を丸めてスイカやかぼちゃ、犬の形を作り、色を塗って作品に仕上げた。空き箱を使って自分が開いてみたい店をテーマにしたコーナーでは、ペットランドやテディベアショップなど、夢の店が並び、紙の箱を細かく丁寧にカッティングしている。
 小学5・6年生は、赤・青・黄色の3原色を元に、混ぜ合わせて色作りを学ぶカラーパレットを制作した。
 また、最初の画題のひまわりを、個性豊かに描いた絵画作品などが、一堂に展示されている。
 幼い頃から教室に通い、高校生となっても続けている生徒が多く、展覧会に出展する目標に向かって作品づくりに取り組んだ、レベルの高い絵画作品がずらりと並び、来場者の目を楽しませていた。
kodomonoe2.jpg 子どもの作品を観に訪れた母親は、「小さい子ども達の絵を観て、懐かしい気持ちになった。年代ごとに取り組む作品も変わり楽しみにしている。成長ぶりも感じられる」と話した。
 松本氏は、「最近の子ども達は、ゲームやスマホなどに心が向き、生活からの体験を見ようとしない傾向がある。物の大切さを改めて考え直し、想像の世界を豊かに広げてもらいた。作品を通じて、子ども達の心の内側を見てもらいたい」と話した。
 第16回まつもと公子教室こども絵の教室展示会
 7月8日(水)〜12日(日)9:30〜17:00(最終日16:00)
 市立小樽美術館(色内1)1階市民ギャラリー1・多目的ギャラリー
 
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