"ジャナグル"色内小で公演! 伝統音楽とダンスで交流

 アフリカ大陸南部の内陸国「ジンバブエ共和国」から、ダンスと歌のグループ「ジャナグルJr」が、沖縄から北海道まで日本ツアーを展開中だが、最終公演地の小樽に6月24日に来樽した。
 6月17日琉球新報 6月17日琉球新報 6月23日北國新聞
 一行は、6月24日(水)に小樽入りし、市内での公演は、25日(木)のデイサービスセンター滝の湯(高島)を皮切りに、杉の子保育園やロース幼稚園など全9箇所を予定している。
 
 6月26日(金)9:30から、小樽市役所(花園2)本館2階市長応接室で、初参加2名を含むメンバー6名が市長を表敬訪問。森井秀明市長をはじめ、小樽市教育委員会上林猛教育長らが出迎え、日本語で自己紹介を行い、ジンバブエの様子など和やかに歓談した。
0627jenaguru1.jpg 6月27日(土)11:00からは、来年閉校となる小樽市立色内小学校(稲穂5・谷本慎司校長)で、同校閉校記念事業実行委員会主催のジャナグル公演が開かれた。
 同校で土曜日に開かれる、”休日の居場所づくり”に参加する同校児童や、学校支援ボランティアに登録の保護者や大学生、地域住民や関係者ら60名が参加した。
 小樽出身の高橋朋子さんが主宰するアフリカ・ジンバブエの首都ハラレのジャナグルアートセンターの生徒・12〜14歳の男子4名と先生による5名のグループが、ジンバブエの伝統楽器ンビラの演奏と歌、古くから伝わるダンスを披露した。同校では、2010(平成22)年と2011(平成23)年にも公演を行なっている。
 体育館のステージには、ジンバブエの国旗が飾られ、高橋さんから、ジンバブエの国について説明があった。
0627jenaguru2.jpg ジンバブエのショナ族伝統の楽器「ンビラ」の繊細な音色とドラムに合わせ、3名が踊りながら登場し、拍手で迎えられた。高橋さんの解説を交えながら、アフリカの文化に触れ、初めて見るダンスや音楽を楽しんだ。
 かぼちゃをくり抜いて作ったマラカス「オショ」など、伝統楽器についても紹介があり、ヤギの毛で作った衣装とダチョウの羽根で作った帽子を身に着け、祝いのダンスや馬の美しい動きを踊りで表現した「ホショ」や、雨乞いの儀式の踊り「マンデ」などを披露した。
 また、「海」や「チューリップ」「幸せなら手をたたこう」など、日本の歌を参加者全員で歌った。
 最後には、ジャナグルメンバーが手本となり、ダンスのワークショップを開催。音楽に合わせ見よう見まねで体を動かすうちにリズムを掴み、一気に距離が縮まりみんな笑顔になった。

 その後、同実行委員会のメンバーによる縁日や西陵中学校と末広中学校合同で合唱を披露。ジャナグルメンバーと児童達が交流を深め、楽しい時間を過ごした。
 工藤蓮君(3年)は、「初めて見た。踊り方が面白かった。マラカスみたいな楽器(オショ)だけど、違う音がした。楽器(ンビラ)の音が綺麗だった」と楽しんでいた。
 谷本校長は、「130周年とその前の年にジャナグルの公演を行っている。今年の運動会には小樽商科大学の応援団や翔楽舞が参加し、閉校の年を盛り上げてくれていると感じている。今回初めて体験する子どもや、当時いた子ども達には懐かしい体験だったと思う。色々な機会を作っていただき感謝している」と話した。
 なお、今後の日程で、7月2日(木)15:00藤澤心臓血管クリニック(稲穂3・問0134-22-2238)と7月5日(日)14:00ウイングベイ小樽(築港11・問090-7658-5091吉岡)は入場無料、7月4日(土)14:00からエルプラザ(札幌市北区・問011-613-0611法人ライフ)3階大ホール「ジンバブエの伝統音楽とダンスを楽しむ夏」を、大人1,500円・中高生500円・小学生以下無料で、一般の参加ができ、関係者は、沢山の人に参加してほしいとしている。
  ”ジャナグルJr”市長表敬訪問 国際交流小樽9公演
 小樽市役所(花園2)本館2階市長応接室で、6月26日(金)9:30に、初参加2名を含むメンバー6名が、市長を表敬訪問した。
 同ツアーの主催者で小樽出身の高橋朋子さんは、アフリカ出身のレゲェミュージシャン「ボブ・マーリー」の影響を受け、27年前の1986(昭和61)年にアフリカのジンバブエの首都ハラレに移住。日系企業や日本大使館などに勤務したのち、1992(平成平成4)に、音楽事務所「ジャナグルアートセンター」を設立。音楽なしには一日が始まらないというジンバブエの伝統音楽の継承を目指し、コンサート企画や音楽教室を始め、現在に至る。
0626jenaguru.jpg 高橋さんは、「小学校では2校で実施し、今後、中学校・高校などでも実施したい。進路を考える時に、日本はどうしても島国なので、この国で生きていかなければならないと思いがちだが、それを壊し、色々な人が生きている世界のどこに行っても良い。自分の得意なことを海外で活かせるかもしれないと広がりを持ち、進路として、公演を見てもらいたい。小学校に限らず、中学校や高校でも公演の機会を作ってもらいたい」と話した。
 また、「ジンバブエの子ども達と、誰でも交流できる日を設定してもらいたい。ウエルカムパーティなど参加自由に、英語を試したり、有意義に交流する時間を設けてもらいたい」と提案した。
 森井市長は、「将来、子ども達が大人になった時に、色々な選択肢が広がると思う。また、市長としては、ジンバブエの人達に、小樽への親近感をより抱き、また、将来、小樽を訪れたいと思っていただけるのを望んでいる。市内を散策し、美味しい物を食べ楽しんでもらいたい」と話した。
 ジャナグル
 ジャナグル日本ツアー日程表
 関連記事