運動会日和! 市内22小学校に歓声


 運動会日和となった5月30日(土)、小樽市内では、24校の小学校の内、22校で運動会が実施された。平成28年度に統合が決まった北手宮・手宮西・色内小学校では、最後の運動会となった。
undokai2.jpg 開校134年となる色内小学校(谷本慎司校長)は、同校グランドで、閉校記念大運動会が、「最後の運動会 泣いても笑っても 悔いを残さずにがんばろう 色内小」をスローガンに開かれた。
 全校児童112名は、揃いの閉校記念Tシャツを着て参加した。3年生以上は、宣伝・会場・用具・審判などの係を担当し、最後の運動会の成功を祈りながら、力を合わせた。その様子を見ようと、保護者や同校卒業生、地域住民らが大勢集まり、声援を贈った。
 また、同校の卒業生の小樽商科大学応援団101代目の団長・中野史崇さん率いる応援団11名とマネージャーの森村由比さんと森結菜さん(2年)、YOSAKOIソーランチーム翔楽舞27名も駆けつけ、最後の運動会を盛り上げた。
 開会式の中で、谷本校長は、「134年目の最後の運動会を最高のものにするために、一生懸命取り組んできた成果を発揮する時。ひとりひとりが輝いてほしい。走ることが得意な人は徒競走で、踊りが得意な人はよさこいで、輝く姿を見たいと思う。商大生の協力や地域の皆さんが参加する競技も用意。最後の運動会を楽しんでもらいたい」とエールを贈った。

 白組と紅組の応援合戦の後、商大生が勇ましい姿でグランドに登場し、閉校記念運動会を激励した。団長は、「楽しい思い出を作り、みんなの笑顔のような明るい未来へ向かい、新たな一歩を踏み出してもらいたい」と檄文を読み上げ、パフォーマンスを見せた。
 中野団長は、「母校が無くなってしまい寂しい。小学生の応援合戦を見て、エネルギーをもらった。自分達の応援を見て自信を持ってもらいたい」と話した。
 個人競技の徒競走では、一生懸命にゴールを目指して走った。団体競技1・2年生の玉入れでは、紅組と白組に分かれ、籠をめがけて夢中で玉を投げ入れた。
 翔楽舞27名は、彩囃を披露した。その後、大学生の踊り子がよっちょれを、児童や父兄に手本を見せながら指導し、見よう見まねで全員で踊り、観客らは本場のよさこいを楽しんだ。色内児童も全員で鳴子を持ってYOSAKOIをリズミカルに踊り、練習の成果を披露した。
undokai1.jpg 地域住民を対象に、「昔なつかしパン食い競争」が開かれ、就学前の子どもから大人までが参加し、競技を楽しんでいた。
 菅原一葉君(6年)は、「徒競走で、駆け出すところを力強くしたが、1位が取れなくて残念だった。最後の運動会なので楽しみたい」と話し、福士慎君(6年)は、「気を抜かないで走り、徒競走で1位だった。高学年リレーでは、アンカーを走るので、1位になるよう頑張りたい」と意気込みを見せた。
 次々と競技が行われ、観客席からは、運動会日和の下、温かい声援や拍手が沸き起こっていた。
 6月6日(土)には、忍路中央と豊倉小学校の2校で運動会が実施される予定。