小樽港初寄港 豪華客船"クリスタル・シンフォニー"

 桜の開花とともに、クルーズ客船寄港のシーズンが幕を開けた。今シーズン1隻目の「クリスタル・シンフォニー」(パナマ船籍・51,044トン)が、4月27(月)、予定より少し早い7:30に、小樽港第3ふ頭第14番岸壁に、真っ白な豪華な船体が接岸した。
CrystalCruises.jpg クリスタル・シンフォニーは、1995年4月18日に竣工。51,044トン・全長238m・幅30.2m・吃水8m・最高速力22.4ノット・乗客約950人・乗員約600人で収容人数約1,550人。約480の客室はすべて海側にあり、58%がベランダ付き。
 イタリアンレストランや本格的な日本食も用意。ブロードウエイ仕込みのショーや、カジノ、コンピュータールーム、ピアノバー、ゴルフやヨガ・ダンスをインストラクターの指導を受けながら行なえる。スパやサウナも充実し、欧米では高い評価を受けている。日本では、1995年9月に室蘭港へ初寄港し、今回、小樽へは初めての寄港となる。
 アメリカ・カナダの観光客を乗せた同船は、4月23日に東京を出港し、26日青森へ寄港。27日小樽に着いた。その後、ロシアや、アメリカ、カナダを巡る5月11日までの18日間のクルーズ。

 船内でのセレモニーを急遽変更、同ふ頭で11:30頃から開催。開発局、観光局、小樽港クルーズ推進協議会、港湾関係者ら30人が出席し、マーク・シモンズ船長らを歓迎した。2015年度ミス小樽の菅真奈美さんも出席し、初仕事を笑顔で務めた。
 小樽市を代表して、産業港湾部佐藤誠一部長は、「皆さんをお迎えできて大変嬉しく思う。小樽はアクセスも良く、北海道を代表する海の玄関口。食べ物も美味しく、100件の寿司屋がある。ぜひ、新鮮な海産物を堪能してもらいたい。同船の安全な航海を祈る」と歓迎の挨拶を述べた。
CrystalCruises2.jpg マーク・シモンズ船長は、「当船は、世界中を周り、高いレベルのサービスをすることができる。日本を訪問するのは光栄なこと。今日はとても感謝する」と述べた。小樽市から記念の盾や地酒などが贈られた。
 同ふ頭では、乗船客が次々と下船し、小樽の街へ繰り出す姿が見られ、同日17:00、コルサコフ(サハリン州)へ向けて出港した。
 小樽市では、同船を皮切りに、12月3日の「コスタニカ・アトランティカ」まで、21回の寄港が予定されている。
 小樽クルーズ客船寄港予定