春の防災週間 市内の建築物査察


 小樽市は、4月20日(月)から26日(日)までの平成27年春における「建築物防災週間」の期間中、23日(木)・24日(金)の2日間、市内の学校・公衆浴場・ホテル・スキー場の4ヶ所の防災査察を実施した。
firesasatsu1.jpg この査察は、建築物に関連する防災知識の普及や防災関連法令・制度の周知徹底を図り、建築物の防火対策の推進に寄与することを目的に、春と秋の年2回実施している。
 小樽市では、不特定多数が利用する特殊建築物の火災等による災害から、市民の生命や財産の安全を確保するために行っている。
 初日の23日(木)10:20から、学校法人北海道龍谷学園双葉中学校(坂本哲校長・住ノ江1)で、査察を実施した。
 小樽市消防本署職員4名と、小樽市建設部建築指導課2名により、非常口誘導灯や消火器、避難経路等を、1時間半かけて点検し、不備な場合には改善するよう指導した。
 同校は、4階建て一部地下がある建物で、各階にある非常口誘導灯や消火器、消火ホース、防火カーテンや暖房設備、防火シャッター等を、細かく点検した。教室や体育館の物品庫や機械室も見て回った。
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 火災を延焼させないためや煙を逃がさないために、いざという時に使用する防火シャッター付近には、物を置かないよう指導し、シャッターがきちんと閉まる状態か点検した。
 また、小樽市建設部建築指導課の担当職員から、建築時には適法に建てられた建築物でも、法令の改正などにより不適格な部分が生じる「既存不適格」などについての説明も行われ、「現場を見て危険性を理解し、災害を最小限に食い止めるために指導していきたい」と話した。
 小樽市では、平成27年度のホテルや病院など不特定多数の人が利用する特殊建築物等の定期報告制度の対象件数は、121棟となっている。
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