アイアンホース号お目覚め! シーズン初の試運転

 小樽市総合博物館(手宮1)の人気を集める蒸気機関車・アイアンホース号は、4月29日(水・祝)からの運行へ向け、19日(日)、今シーズン初めての試運転を行い、5ヶ月ぶりに手宮周辺に汽笛が響いた。
0419Ironhorse1.jpg 館内に動態保存されているアイアンホース号は、1909年にアメリカのポーター社が製造し、当時グアテマラで、旅客・果物・貨物などを運送していた。その後、ミネソタ州の遊園地で運行していたが、閉鎖となり、1993年に小樽へやってきた。燃料は重油を使用し、年間約5〜6万人が乗車し、博物館利用者の4割が乗車している。
 同車両は、4月1日(水)に、今年度の運行へ向けての点検・整備を開始し、3日(金)に、ボイラー検査に合格。転車台の整備、車体のペンキ塗り、レール・枕木・踏み切りの点検等を行った。
 15日(水)は罐(かま)に火を入れ、16日(木)から安全弁の吹出しの圧力を調整した。車庫内でボイラーを動かすことと走行時とでは違いがあり、充分な蒸気量に達するまでに時間がかかり、予定していた試運転が延期となっていた。

 19日(日)15:00過ぎ、同館・中央駅に、アイアンホース号を停車させ、さらに調整を行った。汽笛とともに勢い良く白煙を上げ、ゆっくりと走り出し、通常の速度より遅めに走行する慣らし運転を行い、往復400mを無事に走行した。
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 試運転を終えた機関士は、「今シーズン初めての試運転だったが、良い感じだった。本番へ向けて、更に運転を重ね調子を取り戻し、例年通り走行を行う予定」と話した。
 まずは、25日(土)・26日(日)両日13:30と14:30の試乗会へ向けて準備を進め、29日(水・祝)から通常運行を開始する。
 運行は、機関士・機関士助士・車掌の3名の乗務員で行われる。現在、機関士1名を募集中。問合せ 0134-33-2523 小樽市総合博物館。
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