認知症でも安心して暮らせる町! エーザイと協定締結


 小樽市とエーザイ株式会社(東京都文京区・松前謙司執行役エーザイ・ジャパン・プレジデント)は、「認知症になっても安心して暮らせるまちづくり協定」を取り交わした。
 その締結式が、3月30日(月)13:00から、市役所(花園2)市長応接室で開かれた。エーザイ・ジャパン地域包括hhc(ヒューマンヘルスケア)ユニット・渡辺武南北海道統括部長ら6名と、中松市長、秋野保健所所長ら4名が出席し、協定書を交わした。
 高齢化が進み認知症の高齢者が増加する中、小樽市でも急速に高齢化が進み、2月には、高齢化率が36.16%に達した。同社が支援し、本市の認知症対策を取り組み、大きな効果が期待できるとした。
eisai-otaru.jpg 同社は、平成20年から認知症になっても安心して暮らせるまちづくり活動を推進し、全国各地で認知症に関連した地域づくりなどを支援している。道内では、2014年に札幌市と生活習慣病についての締結を交わし、今回の小樽市との協定締結は11番目となる。
 取り交わした 協定書は7条からなり、認知症の早期発見や重症化予防対策の普及啓発を奨励し、市民の健康的な生活の実現を図ることを目的としている。連携の実施時期や方法、その他の具体的な内容は、今後協議してから定めたいとした。
 市長は、「市民として安心して暮らせる協定となり感謝している。認知症の問題は急速に全国に広がっていると報道があった。小樽市の高齢化率も非常に高く、65歳以上が占める割合は36.16%と、全国に比べ10%ほど高く、10年先を進んでいる。今後とも支援をよろしくお願いしたい」と話した。
 渡辺総括部長は、「認知症の対策が日本の近々の課題となり、小樽市と協定を結び、さらに全力で取り組みたい。市民フォーラム開催の手伝いやポスターを制作するなど、活動を通じて、認知症対策推進総合戦略(オレンジプラン)の手伝いへと繋げたい」と挨拶した。
 協定の有効期限は、27年4月1日から28年3月31日までの1年間で、終了の申し出がない場合は、さらに1年間の有効期間を延長し、以後同様とする。
 エーザイ株式会社HP
 新オレンジプランの概要