561名旅立ちの日!小樽商大"学位授与式"

 卒業シーズン真っ盛りの小樽市内で、小樽商科大学(緑3・和田健夫学長)の学位授与式が、3月17日(水)12:30から、同校体育館で開催された。
0317syoudai1.jpg 昼間コース469名・夜間主コース43名の計512名と大学院(修士)修了者49名が、春めいた暖かな日差しが降りそそぐ緑丘の地で、新たな旅たちの日を迎えた。
 同大は、1911(明治44)年に、小樽高等商業高校・第5番目の官立高等商業高校として開校。1949(昭和24)に小樽商科大学を設立した。2011(平成23)年に創立100周年を迎えた国立大学。幅広い知識を身につけ、即戦力として通用するための実践的スキルを習得する「実学」の精神に基づいた教育を行っている。
 12:30の式に出席するために、体育館へ通じる道では、袴や着物、スーツなどの晴れ着の卒業・修了生が列を作り、会場へ向かった。
 式では、和田学長から、各コースの代表者へ学位記が授与された。
0317syoudai2.jpg 学長は、告辞の中で、卒業・修了生が学生生活を送る中での大きな出来事に触れ、「2011年には、創立100周年という大きな節目を迎え、2012年5月には、痛恨の出来事・飲酒死亡事故が起こり衝撃を受けた。昨年5月に体育館広場に誓いの碑を建立し、冥福を祈るとともに、2度とこのような事故がおこらないことを誓った」と振り返った。
 また、「やっかいな社会で生きていくためには、知識や理論を学習するだけでなく、獲得した知識を使って未知なものや不確実なものへの挑戦は欠かせない。知識は、その人の生き方を変えるようなものでなければならず、年を取るにつれ、増していく知恵こそが本当の知識と言える。仕事をする中で、物事や考え方をひとつの方向へ推し進めようとするグローバリズムの力に直面することがあると思う。その際、自分自信の拠り所・アイディンティティーをも持つことはもちろん大切だが、異なった文化や考え方に対する理解、他者とコミュニケイトする態度も必要。最も重要なことは、個人がそのような態度や力を身につけていること、言い換えれば、自立した意識と行動ではないだろうか。大学でそのような能力や態度を身に付け、少なくともその大切さを認識できたと思う。卒業後も、修養と自制を怠らないようにしてもらいたい。皆さんの今後の人生が有意義になることを信じている」と激励した。
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 その後、学生表彰が行われ、学業の成果が優れている者や課外活動の成果が顕著で振興に功績が認められた団体、本学の名誉を高めたと認めれる者へ賞状と記念品が贈られた。
 男声合唱「グリークラブ」と女声合唱「カンタール」の10名により、澄んだ歌声を響かせ無伴奏で校歌斉唱し、閉式となった。
 引き続き、学生生活の思い出をスライドショーで紹介する「緑丘の想い出」が上映され、学内の様子や行事、部活動の画像が流れ、大学生活を振り返った。恒例となる札幌シンフォニエッタによるミニコンサートも開かれ、管弦楽の生演奏を楽しんだ。
 同校の今年度の就職状況は、昼間・夜間主コース512人の卒業生のうち、就職希望者は468人で、内定者数455人・97.2%の内定率。各コース別では、昼間コース97.4%、夜間主コース94.6%の内定率となった。非就職者数32人。進学者数11人、不詳者数1人。
 また、大学院修了者(アントレプレナーショップ専攻)の71歳が最高齢修了者だった。
 小樽商科大学HP