学校と地域が一体 北手宮小の雪まつり!

 雪まつりの基礎を築いた歴史を持つ北手宮小学校(梅ヶ枝・柴田真公子校長・児童17名)では、2月7日(土)、PTAをはじめ、地域住民や近隣小学校などの協力を得て、伝統の「雪まつり」が盛大に開催された。
kitatemiya1.jpg 同校の雪まつりは、1935年 (昭和10年)から開かれ、学校と地域が一体となる伝統行事として引き継がれてきた。近年は、児童数が減少したため、規模を縮小して続けていた。
 来年3月の閉校を前に、最終回となる「雪まつり」を盛大に開催するため、今年度のうちから、PTAの門柱や雪像を復活する準備を進めようと、同校閉校記念事業実行委員会(山吹和康実行委員長)を発足し、地域住民や近隣小学校・OBなどへ協力を呼びかけた。1月31日(土)と2月2日(日)の2日間、大勢の応援を得られた。
 7日(土)、穏やかな天候に恵まれ、雪まつりが盛大に開催され、9:00から同校体育館で、全校児童による研究発表会が開かれた。
kitatemiya2.jpg 校区内に住む小樽潮太鼓保存会メンバーの声かけで、迫力ある打演が披露され、参加した児童がバチを持ち、太鼓を叩く体験もできた。
 会場には、PTA制作のジンギスカンのジン君と運がっぱ、児童達が協力して制作した3基の雪像や、高島小学校の児童らが手伝いに来た時に制作した雪だまるなど立派な雪像が並んでいた。
 全校児童対抗のソリリレーや宝探し、じゃんけん列車のゲーム、恒例のフォークダンスを輪になって踊ったりと、楽しいひと時を過ごした。
 同校6年・塚本晴貴さんは、「雪像は、今週の火曜日に完成させた。太鼓やゲームは楽しかった。沢山の人が協力してくれた。来年も、盛大に開催してもらいたい」と話した。
kitatemiya3.jpg OBやOGらも会場に訪れ、当時の様子を語り合い懐かしんだ。昭和10年に開かれた雪まつりに参加経験を持つ米田禮子さん(88)は、「80年も良くここまで続けられ、大変ありがたい気持ち。形こそ変わったけれど、繋がりは昔のままで嬉しい。当時は、雪まつりが楽しみだった。今のように防水の手袋もなかったが、みんなで雪像を作った。まつりが終わったあとは取り壊さず、そのままにして、雪像のライオンの足が溶けたりと、形が変わり、その様子を見て春を感じ、自然の美しさを実感していた」と話した。
 また、同級生同士で参加した水口忠さん(85)と薬師寺明さん(85)は、子ども達の楽しむ様子を眺めながら「人数が少ないけど一生懸命にまつりを開催し、実行委員会もでき、よくやっている」と感激していた。
 来年度は、いよいよ最後の雪まつりとなり、実行委員らは、大きな手応えを感じていた。
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