ふるさとまちづくり協働事業 活動報告会


 平成26年度ふるさとまちづくり協働事業の事業報告会が、2月2日(月)13:00から、小樽市役所(花園2)別館4階第3委員会室で開かれ、同事業審査委員会・大津晶委員長(小樽商科大学准教授)を含む6名の審査員が出席し、今年度助成を受けた12団体が、活動の内容や成果を発表した。今後の成果を踏まえ改善点を見つけ、来年度へ向けて継続の意思を示す団体が目立った。
furusatomachi1.jpg 小樽市では、個性豊な魅力あるまちづくりを推進するため、平成26年4月に自治基本条例を施行し、まちづくりの基本的な考え方や市政運営の基本的ルールを定めた。
 同事業は、市民団体が取り組む個性豊かなまちづくり事業に、上限30万円以内を助成する制度。平成21年に始まり、今年で6年目を迎え、74の事業に助成している。助成金は、小樽ファンが支えるふるさとまちづくりに寄せられた寄附の一部を充てている。4月に申請団体の公開審査会を開き、助成団体を決定している。
 今年度は、新規事業が7団体、継続2回目が1団体、継続3回目が4団体の計12団体の代表者が出席し、活動報告を5分、審査員からの質問を5分、計10分以内の限られた時間で報告した。
 3回目の助成を受けた「朝里十字街雪まつり」の実行委員会代表は、「7町会とまちづくり2団体が力を合わせ、雪のオブジェを作成し、地域住民の交流の場を作った。冬の寒い時期、子ども達をどう遊ばせるか、高齢者をどう引き出すかを考えた。
 2015年度は、2月7日・8日に実施を予定し、すべてのオブジェが、子ども達が触れたり乗ったり潜ったりするのに耐えられるよう、徹底的に遊んでもらえるようにした。スリル満点のすべり台も設置。昨年は800名が参加し、4割が子どもだった。財政面では、各町内会や地元企業の協賛、参加者からの売上から経費を賄えるまで成長した。他にも7つほどのイベントがあり、近隣の学校へ参加を呼びかけている」と報告した。
furusatomachi2.jpg 大津委員長は、「朝里地区のまちづくりが、他の町内会の手本となるよう先駆的事例として情報を登録し、模範になってもらえるよう継続してもらいたい」と話した。
 絵を描く楽しさを通じて小樽の町並みを再発見する、新規事業「おたる町並みスケッチ大会」の実行委員会は、「200名を目標に開催したが、実際には、大阪・名古屋など道内外からの93名が参加した。参加者は満足し、来年も参加したいとの意見が多数あった。次回は、初心者には、1時間ほど絵画指導を行い、みんなで選ぶ形の賞を設けたい。2日間、晴天に恵まれたが、悪天候の場合は、軒下やホテルの屋上など、雨天に対応した場所を、10ヶ所案内できるよう準備したい。参加賞の万華鏡も好評だった」と報告した。
 新規事業「おたるワークステーション」は、市内の子ども達に小樽での仕事を体験し、小樽の良さを感じ、将来への夢を膨らませることを目的に、夏には、職業体験ツアーを、今年1月には、ウイングベイで企業の協力を得て、職業体験が行われた。その中で子ども達が作成した新聞を審査員に配布した。代表の竹下笑子さんは、「小樽ならではの地域の繋がりを作っていきたい」と話した。
 規模が大きくなり運営が大変なのではの質問に、「実行委員は主婦7名のため、度々集まることが難しく、個々に動いて企画した」と回答。大津委員長は、「反響も多く今回の結果をもとに改善し、続けてもらいたい」と話した。
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 助成事業一覧
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