新年度予算編成 市長ヒアリング始まる


 小樽市役所(花園2・中松義治市長)の2015(平成27)年度予算編成を精査する「市長ヒアリング」が、1月15日(木)から、同所別館3階第2委員会室で始まった。
 1月15日11:30から約20分間、その様子を報道機関に公開。この後、21日(火)まで5日間開かれ、各部の担当者から説明を受ける。
 中松市長は、財政部の説明を受け、「27年度の予算編成を、本日から21日までの5日間を予定し、その後、何度かの調整を行った後、予算案を固めたい。昨日、国から平成27年度の地方財政対策の概要が示された。小樽市に影響の大きい地方交付税は、今年度と同じ水準。
0115mayerhearing.jpg 一方、臨時財政対策債については、約20%減となる。詳細な分析はできていないが、日本全体を見ると、地方税は大きな伸びが見込まれ、国の税収も今年は増えたと聞いた。小樽市においては、人口減などでなかなか思うような税収の増加は期待できず、引き続き、27年度の一般財源の動向は、厳しい状況にあると考える。その中で、歳出については、各部のヒアリングを実施する。
 今年は改選期となり、義務的経費、経常的経費を中心とする骨格予算として編成する。
 国から示された緊急経済対策会議で新しく創設される交付金で実施する事業については、今年度の補正予算に計上して実施することが求められ対処したい。今年度の補正予算に前倒しで対応しなくてはならないものも出てくると思う。
 今までの改選期の年度の予算編成とは若干取り組みが違い、緊急経済対策については、早急に検討するよう指示をしたところで、最大限に享受できるよう取り組みたい」と話した。
 質疑応答では、
 具体的な政策は?の質問には、「まだ、自治体への交付金が示されていなく、これから検討する」と回答。
 市長として重視している分野については?の質問に、「人口問題は大きな問題で、経済対策や雇用の場をどうするかなど、企業誘致、既存の企業の活性化など、人口問題を中心に考えなければならない。減災や防災についても市民が安心して暮らせるように、土砂災害など自然災害が多く発生し、小樽の地形も傾斜が多くあり重点的に取り組みたい。街路灯のLED化については、町会長から要望や議会でも意見があり、それらを踏まえ、ヒアリングの中で検討し、できるだけ早く取り組みたい」と回答した。
 予算規模については、「他会計や他の基金からの借入がないよう取り組みたい。規模は、26年度並みとなる。事業の中身を含め、ひとつひとつ検討し、従来の予算編成とは違うと感じている」と回答した。
 市長ヒアリングは、21日(水)まで開かれ、2月中旬までには平成27年度予算案を策定し、2月17日(火)の定例記者会見で発表を予定している。
 平成27年度地方財政対策の概要