天狗山スキー場で人命救助の5名表彰 市消防本部


tenguMrescue1.jpg 小樽市消防本部では、天狗山スキー場山頂付近で、男女2名の人命救助活動に積極的に協力した5名と中央バス観光商事株式会社を、1月13日(火)11:00から、消防庁舎(花園2)4階消防長室で表彰を行った。
 表彰されたのは、中央バス観光商事株式会社(最上2・岡田浩司代表取締役社長)と同社・パトロール隊員の湯谷亮太さん・会社員の小松康浩さん・小林由来さん・吉本幸司さん・須貝文博さんの5名。消防長は「それぞれの連携が救助に繋がった」と感謝した。
 昨年12月9日(火)、天狗山スキー場山頂付近で迷い込んだ男女2名を、同社・パトロール隊員の湯谷さんが足跡をたどり発見。所持していた無線で位置を確認し、岡田社長へ連絡を取り救助を要請した。
 現場は、ゲレンデのライトの届かない急斜面で、腰ほどの積雪があったため、同社に勤務経験のある小松さんに連絡すると、スノーモービル仲間の小林さん・吉本さん・須貝さんと現場に駆けつけた。自家用のスノーボービルで、救助隊員らを現場へ搬送、要救護者の救出活動に協力した。
tenguMrescue2.jpg 同社の圧雪雪上車やロープウエイ等を活用しながら、現地指揮本部に対し、積極的に協力・支援を行った。湯谷さんは、要救助者を夕方に発見し、山麓に救出される23:00過ぎまでの長時間に渡り、2名を励まし続けた。
 救助された2名は、低体温の状態のため市内の病院へ搬送され、男性は治療後帰宅し、女性は1日入院し翌日に退院。適切な救助活動の結果、大事には至らなかった。
 湯谷さんは、当スキー場のパトロール隊で天狗山には詳しく、「当時の気温はマイナス2℃で、東側の谷のため、この場所なら風が吹き付けないと判断し、落ち着いて行動ができ、安心して救護を待っていた。このような事例は初めてで、良い勉強になった」と話した。