荒天高波で灯台消える! 塩谷港西灯台が半壊


 発達した低気圧の影響で、「暴風雪・大雪・波浪警報」が出され、大荒れに荒れた、「7日(水)午後4時頃、灯火監視協力者から小樽海上保安部に、塩谷港外防波堤西灯台が消えており、灯台の上部部分が確認できない」との連絡が入った。
 「8日午前中に当部職員が塩谷漁港に行き陸上から確認したところ、防波堤上から塩谷港外防波堤西灯台が灯塔一部を残して消失しており、波が防波堤を超えている状況から、発達した低気圧による波浪を受けて倒壊したものと思われます」とした。
 同灯台は、光達距離:3.5海里(約6.5km)の白色塗装。高さ:堤上から頂部4.8メートル、水面上から灯火7メートル、FRP製、LED灯器。この4.8メートルの高さの灯台の上半分が折れて、消え去ってしまった。

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写真提供:小樽海上保安部

 「塩谷港外防波堤西灯台が、今回の荒天で倒壊したのが高波だけでなったのか、高波に運ばれた物体が当たって倒壊したのかは定かではない。同灯台は、陸とはつながっておらず、船でなければ行かれないので、時化(しけ)が収まって凪(なぎ)になった時に、上半分の部分の捜索を行っていく。9日は、まだ海は時化ており、近づけない。
 当面は、灯台に代わる簡易標識を設置して対応していく。同灯台は平成7年11月に設置されたもので、約20年位経っているが、まだ耐用年数はあったと思う。新しい灯台を作るとなると、予算や工事の問題があり、いつになるかはまだ分からない。管内で灯台が倒壊した例は、平成25年3月、積丹町余別港外防波堤灯台が、荒天により倒壊した事案がある」(小樽海上保安部・土崎弘志次長)と話している。
 同部では、地域航行警報、沿岸域情報提供システム(通称:MICS)、地元漁業者へ情報提供し、関係者に注意を呼びかけている。