ノロウイルス集団感染 90歳代男性死亡


 小樽市保健所(富岡1)は、1月9日(金)18:30から、緊急記者レクチャーを開き、市内医療機関で、ノロウイルスによる感染性胃腸炎の集団感染が発生し、1月9日(金)11:00現在で、入院患者16名と職員11名の計27名が発症。そのうち、患者の90歳代の男性が、1月8日(木)に肺炎で死亡し、胃腸炎に伴う誤嚥性肺炎の可能性は否定できないと発表した。
0109norovirus.jpg 秋野恵美子保健所長によると、市内の医療機関において、昨年12月27日(土)に、職員がトイレで嘔吐し、有症者が発生。その後、30日(火)に職員1名と患者2名が、1月1日(木)に2名、2日(金)に2名、3日(土)に1名、4日(日)に2名、5日(月)に1名、6日(火)に3名、7日(水)に6名が嘔吐・下痢・発熱などの有症者が発生した。
 8日(木)にも5名が発症し、同医療機関から保健所に連絡があり、調査を実施。医療機関の簡易検査で1名がノロウイルスと判明した。9日(金)には、1名が発症し、保健所で有症者4名(患者2名・職員2名)の検便を実施し、3名がノロウイルスであることが判明。医療機関でも患者3名がノロウイルスと判明し、計7名がノロウイルスであることを確認した。
 8日18:00に死亡した男性は、8日に検便し、9日にノロウイルスと判明した。
 現在、感染経路を調査中で、職員及び患者等の健康状態を把握し、手洗いなどの感染防止対策について指導を行なった。
 また、12月27日(土)、職員がトイレで嘔吐した時点で、感染を迅速に治めるために、徹底した処理を行なえたか、1週間で10名以上が感染していたにもかかわらず、保健所への報告が遅れていたことについても、今後、対応に問題がなかったかなどを調べ、指導する予定。
 市内での過去の集団感染の状況は、2011(平成23)年に8回、2012(平成24)年13回、2013(平成25)年7回、2014(平成26)年は2例目となる。2009(平成21)年にも、ノロウイルスによる集団感染胃腸炎が発生し、この発症者のうち女性入院患者1名(90代)が原因不明の急性肺炎で死亡している。
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