おせち食品価格の便乗値上げ! 消費者協会がチェック


 おせち料理や雑煮などに使われる食品の価格の動向を調査する「年末食品試買調査」が、12月26日(金)10:00から消防庁舎(花園2)6階第1会議室で開かれ、内容量の表示や産地、価格の動向を調査した。
 主催する小樽消費者協会(星功会長)の調査部が中心となり、同協会会員10名が、市内の市場やスーパー10店舗へ行き、長ネギ・ほうれん草・大根・三つ葉・竹の子の水煮・里芋・ごぼう・人参・みかんの9品目を試買し会場へ持参。各店舗内の鶏もも肉・豚肩ロース・たまごの3品目の価格などを見て調査し報告した。
1226shibaityousa1.jpg 同調査は、1968年の同会発足当時から行われ、今年で47回目となる。おせち料理で使用する食材の便乗値上げがないか、毎年の年末の商品価格が家庭に与える影響などを調べるために実施。継続して行われているため比較ができ、消費者へ物価を知らせる手伝いとなり、調査結果をグラフにし価格の推移が分かる。
 各調査員は、大雪が降る悪天候の中、担当の市場やスーパーに出かけ、調査に協力。会場に、みかんや大根などの野菜を持ち寄り、ビニール袋に移したり、葉の部分を切り落としたりを手伝った。
 市の生活安全課職員が計りを使い、計量を担当し、同協会勝又英夫事務局長が調査したデータをパソコンに入力しまとめた。
 事前調査を11月28日に行い、今回の調査したものと、ここ1ヶ月の価格の変動や昨年の同時期の価格を比較した。
1226shibaityousa2.jpg 昨年と比較して、竹の子の水煮(中国産)は、30%以上の値上げがあったが、その他の食品は、消費税増税分を差し引くとほぼ同じ価格を維持し、際立って値上がりしたものは見られなかった。
 先月の事前調査時と比べると、毎年値上げが著しい三つ葉は、先月より2倍以上に、次いで大根も同様の値上げとなった。各店舗で試買した合計金額と前月分と比較すると、300円から500円多く支払われていた。さらに、土・日にかけて値上げが予想される。
 勝又氏は、「11月の比較的穏やかな天候から、12月の悪天候や輸送の影響が値上げを招いている。調査品目の中で、豚肩ロースと細かく指定しているため、その店舗によっては取り扱っていないところもあった。また、若い世代の消費者は、あまり購入しない里芋やごぼうなどについて、今後、調査する品目についても検討していきたい」と話した。
 調査員は、「里芋や三つ葉の入っている量が、先月より減った印象を受けた。この時期、価格が全体的に高くなるが、葉物類は、あまり買いだめすることもできない。調査に参加することにより、価格の変動を知ることができる」と話した。
 関連記事1 関連記事2 関連記事3
1226shibaityousalist.jpg