12月1日(月)に開院を控えた小樽市立病院(若松1)は、11月19日(水)10:00から、屋上ヘリポートで、ドクターヘリによる患者搬送訓練を行なった。医師や看護師、消防士、設備関係者ら30名が参加した。
同院は、災害拠点病院であることから屋上にヘリポートを設置。開院と同時に運用を開始する。手稲渓仁会病院に配備された道央ドクターヘリを使用して行われた。
ヘリポートは、鉄骨造架台にアルミ合金製ヘリポート専用桁床材、融雪装置付き(温水循環式)、巾21.0m・長さ22.5m・標高58.7m・地上からの高さ約34m。機体全備重量9.0トンまでのヘリコプターが利用可能で、国内に配備されているすべてのドクターヘリが該当。消防防災ヘリ、警察ヘリ、海上保安庁救難ヘリも利用可能。
運用時間は、8:30から日没30分前となるが、災害時や緊急時には、航空灯火が完備され、夜間の離着陸が可能。
訓練では、同院への患者受入搬送訓練と同院からの患者転院搬送訓練が行われた。
1階にある救急処置室に、医師や看護師が集まり、同院の脳血管疾病患者を転院させる想定で行われた。医師が、第3次病院へ転院を依頼し、ドクターヘリを要請。患者をストレッチャーで、屋上のヘリポートに搬送した。
手稲渓仁会から5分ほどで、同院屋上ヘリポートにドクターヘリが到着した。ドクターヘリには、通常、操縦士、整備士、手稲渓仁会病院救命救急センターの専任医師、看護師の4名が搭乗。患者を引き継ぎ、搬送した。その流れを、的確かつ迅速に行えるかを確認した。
病院関係者は、「ヘリポートの運用により、患者を短時間に所定の病院へ収容できる。脳血管疾病患者などの場合にも、ヘリコプターは揺れが少なく、医師が搭乗し、素早い対応が可能なるなど、利点が多い」と話した。
◎小樽市病院局
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