6人の個性が光る! 百寿満卓光信展


hyakuju1.jpg 漢字6文字を並べたユニークな作品展名の「百寿満卓光信展」が、11月18日(火)から24日(月・振替休日)まで、市立小樽美術館(色内1)1階市民ギャラリーで開かれている。
 市内在住の60代から80代の会員6名の名前から1文字をとって名付けらた作品展では、油彩・水彩・アクリル・クレパス・コラージュなど42点を展示している。
 郵便局のギャラリーでの絵画展が発端となり、絵を通じて、それぞれの職業を持つ6人が会を結成し、19年目。定期的な例会は無く、それぞれが持ち味を生かし、制作に取り組んでいる。年に1度この時期に作品展を開催し、今年で18回目となった。この作品展を目標に制作に励み、1年間の集大成を発表している。それぞれに自慢の新作を持ち寄り、6名みんなが仲良しで、会員同士の作品を楽しみしているという。
hyakuju2.jpg 帯をリメイクしたタペストリーが定番の近藤満子さんは、思い入れの深い6点を出展。ご近所さんへ結婚の祝いに亀甲模様のめでたい帯を見つけ、祝い袋についていた亀や鶴の水引を帯に飾った。思い出が込められたタペストリーとなった。光沢のある帯には、クリスマスをイメージしたオーナメントを装飾し、毎年、季節や干支を意識したタペストリーが注目を集めている。
 当番をしていた大渡卓さんは、アクリル画3点とパステル2点を出展。絵は50年以上描いているという。人物を描いた作品が多い中、今回初めて、風景画を出展した。自宅の窓から見える赤と白の大型のクレーン・ガントリークレーンを入れた3枚の風景画は、アクリルで描いている。他にも水彩にチャレンジした会員や、オブジェなど、新しい取り組みを発表している。
hyakuju3.jpg 市展委員を務める岩下寿男さんは、青を基調とし港をテーマに描き続けるスタイルに変わりはなく、今回も幻想的な世界を創出した作品が並んでいる。
 大渡さんは、「独自の持ち味を生かした個性的な作品が多く、6人が全く違う。初めて見る作品ばかりで、仲間同士も作品展を楽しみにしている。そんな仲良しな6人の作品を、多くの方に見て楽しんでもらいたい」と話した。
 第18回百寿満卓光信展 11月18日(火)〜24日(月)10:00〜17:00(最終日16:00)
 市立小樽美術館(色内1)1階市民ギャラリー 入場無料