17校が演劇を競う 高文連全道演劇発表会


ouyou.jpg 日頃の練習の成果を発表し交流を深める「第64回全道高等学校演劇発表大会」が、11月12日(水)から17日(月)まで、小樽市民会館(花園2)で開かれている。
 小樽での全道大会開催は12年ぶり。地区予選を勝ち抜いた全道17校の演劇部が集結し、全国大会出場の切符をかけてしのぎを削った。
 最初の2日間は、リーサル中心で、3日目の14日(金)から各校の演劇を上演した。市内からは、小樽で開催のため、出場枠が通常の1校から3校となり、小樽桜陽高校・小樽商業高校・小樽潮陵高校の3校が出場した。
syougyou.jpg 15日(土)13:00から、市内の出場校のトップを切って小樽桜陽高校・菊地美千顧問が創作した「gift」を上演。地区予選と内容を若干変更し、度々観客から笑い声が沸き起こり、劇の世界へ引きずり込まれていった。
 16日(日)は9:50から、小樽商業高校・鶴見充展顧問創作の「七週間」を上演。普段、控えめな生徒達も、ステージでは役者になりきり、練習の成果を発揮していた。
 15:40からは、演劇コンクールで上演されることが多い、高校演劇界の定番と言える越智優作の「七人の部長」を、小樽潮陵高校演劇部が上演した。6人の部員と生徒会長が予算委員会を開催中に、様々な議論がおもしろおかしく飛び交うストーリー。コミカルな台詞に、会場には何度も笑いの渦が巻き起った。部員達は、堂々と大きな声で自分達の演技に集中し続けていた。
 十勝支部代表の清水高校演劇部(1~3年12名)は、4年連続全道大会出場経験を持つ実力校。15日(土)に上演を済ませ、あとは結果を待つばかり。上演した「この道」は、演劇部生徒が設定しアドリブで演じ(エチュード)、顧問が脚本にまとめたもの。
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 三上未夢部長は「1年生は初めての経験だったが、照明の切り替えが多く、役者とスタッフの連携が上手くでき、練習の成果を発揮できたと思う。皆さんに楽しんでもらいたい思いで演じた。他校の演劇を見ると、体幹がしっかりしていて、立っている動きからしなやかな動きができる学校が多い印象を受けた」と話した。
 全17校上演終了後、審査委員会が開かれ、17日(月)9:20から成績が発表される。引き続き、合評会が開かれ、14:00から閉会式を予定している。
 審査の結果、最優秀校1校は、平成27年度全国高等学校総合文化祭の滋賀県開催(毎年8月上旬頃)の出場権が、優秀賞3校の内1校には、3月開催の春季全国高等学校演劇フェスティバルへの出場権が与えられる。
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