雪降る小樽でしゃこに舌鼓! 小樽しゃこ祭

 発達した冬型の低気圧の影響で、雪に見舞われた小樽では、11月15(土)・16日(日)10:00から15:00まで、小樽港第3号ふ頭多目的広(港町5・小樽合同庁舎向)を会場に、小樽前浜産のしゃこを堪能する「小樽しゃこ祭」が開催され、初日15日(土)、寒さに負けず大勢の人が会場に訪れ、しゃこに舌鼓を打った。
otarusyako1.jpg 小樽産の秋しゃこは、大ぶりで身に旨味が凝縮され美味と人気。今回、3万5,000尾を用意。前日のシケでしゃこが獲れ、間に合ったという。
 小樽しゃこ祭実行委員会・成田正美実行委員長は、「悪天候にも関わらず、多くの人が並んでくれている。小樽産の大ぶりの美味しいしゃこを食べてもらいたい」と話した。
 会場入口横には、小樽樽っこ倶楽部・東海大学生物学部海洋生物科学科の学生5名が常駐し、生きたしゃこを水槽に展示し、来場者は興味を示していた。その隣では、小樽潮太鼓保存会による餅つきが行われ、子ども達は餅つきを体験した。
otarusyako5.jpg 会場両脇には、しゃこを組み合わせた料理を提供するテントがずらりと並びんだ。ル・キャトリエムでは、しゃこを入れておにぎりややきそば、ラーメンを販売。森町のイカ飯やしゃこ豚汁、ネザーランドの「しゃこカレー」1日300杯を用意。大きなしゃこを2尾トッピングするなど、小樽のしゃこをアピールするしゃこづくしの料理に人々が集まった。
 小樽市漁業組合では、大鍋で作った大根やしゃこを入れたみそ仕立てのしゃこ鍋が飛ぶように売れ、湯気が立ち上るあつあつの鍋を味わった。塩加減やゆで時間等を知り尽くした漁師が自ら茹でたしゃこには、寒さに耐えながら順番を待つ人で長蛇の列ができた。隣では、新鮮なホタテやアワビの炭焼きなどの香ばしい香りが漂っていた。
otarusyako3.jpg また、同組合員の発案で、昨年のしゃこ酒に加え、今年は、子どもや女性、ドライバーも楽しめる、体の芯から温まるしゅこ甘酒が初登場。ぶつ切りにしたしゃこを炒って、カップに入れ、甘酒を注いで完成。しゃこの塩味が甘味を引き出し、しゃこの風味がする甘酒も人気となった。休憩テント内では、椅子に腰を掛けて、しゃこに舌鼓を打つ家族連れで賑わった。
 苫小牧在住の昆さん夫婦は、「小樽のしゃこが食べたくて来た。40分くらい並んで、しゃこ24尾買い、家族に配ろうと思う」と話し、しゃこカレーを購入していた。
 小樽商業高校(緑3)では、しゃこ祭に参加して5年目。小樽商業高校活性化委員会(高橋代表)が取り仕切り、20名ほどの学生や教員が2つの会場に分かれて協力した。
 観光船待合室では、人気のしゃこせんべいを販売。昨年より100枚多い1日限定600枚の実演販売が行われた。1年生4人がせんべい作りを担当。しゃこだし入りの小麦粉の生地にしゃこ1尾をトッピングして焼き、しゃこしょうゆを塗って再度焼き完成。しゃこせんべいを買い求める人の列が常時でき、香ばしい香りが漂っていた。様々な特典が得られる缶バッチも、1日500個限定で配布した。
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 しゃこ次郎等身大看板が目印となる運河プラザ(色内2)3番庫ギャラリーでは、市内の保育園や保育所・幼稚園児のぬりえ約1,000枚を展示。オリジナル缶バッチ制作コーナーや、しゃこ次郎のクイズやしゃこ学習会(1日5回)を開催している。
 しゃこ祭に訪れる客層は中高年が多いことから、子ども連れの親子で来場できるようにぬりえを始め、同校生徒がぬりえの台紙をデザイン。3種類あり、毎年絵柄が違う。市内の保育園等に、学生が配布し回収まで行なった。1枚ずつラミネート加工してから展示。しゃこ祭終了後に返却している。同校生徒の協力によりしゃこ祭を盛り上げている。
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