科学の面白さを体感! こども理科工作教室


 子ども達が科学に親しむ「小樽こども理科工作教室」が、11月8日(土)10:00から15:00まで、小樽市総合博物館(手宮1)で開かれた。
childscince2.jpg 工作や実験、サイエンスショーなど20のブースを公開。多くの家族連れや友達同士で来館し賑わった。同教室は、子どもゆめ基金の助成を受け、小樽工業高校菅原陽教諭が代表となる「ゆめ科学ネット」が主催。
 同館での開催は5回目となる。もっと科学に親しもうと菅原教諭の声掛けに、小樽工業・小樽双葉・小樽潮陵の高校教諭や学生、PTAなど45名がスタッフとなり、各ブースを担当し、来館者に工作や実験の解説をした。
 双葉高校では、奉仕活動の8名で参加し、片山智和教諭は「学生も参加することにより、様々なことを学んでいる。各ブースに分かれて担当し、子ども達へ分かり易く説明するよう心がけている」と話した。
childscince3.jpg 会場には、錯覚を体験する「錯視竜」を作ったり、光を7色に見る「分光器を作ろう」などの工作ブース、「クロマディップス」と呼ばれるブースでは、赤は近く見え、青は遠く見える色の特性を利用し、特殊メガネ(3角プリズム)を使用すると、赤色が浮かび上がって見える実験が行われた。
 潮陵高校化学部では10名が参加した。分光器作りを担当した北村汰一君(1年)は、「いつも見ている光が、新たに7色に見えたり、感動を伝えたい。科学の楽しさを知ってもらいたい」と話した。
 他には、ストローで立体作りや結晶の成長を体験したり、恒例のアオダイショウ4匹も公開された。
 同館2階実験室は、大勢の親子連れで賑わった。比較的小さい子ども達も楽しむことができるブースに人気が集まり、引率の家族も一緒に楽しんでいた。
 バスボム(入浴剤)作りでは、重曹と炭酸ナトリウム・クエン酸・岩塩を混ぜ合わせて作った。childscince1.jpgビタミンCで肌がツルツルに、岩塩のミネラルで角質が取れ綺麗になると、担当者は説明。混ぜ合わせた後、2〜3時間で固まる。
 定番のスライム作りやプラ板、8種類(小豆・大豆・うずら豆・黒豆・青えんどうなど)の豆を並べた標本作りのブースなどが人気を集めていた。
 エントランスホールでは、学生らが10分ほどで膨らませた、直径6mもある巨大熱気球が登場し、空中に浮かんだ。気球の中に入るなどして観察でき、注目を集めていた。
 小学1年生から中学1年生まで兄妹と従姉妹6名で来館し、各ブースをはしごした参加者は「理科の実験が好きなので行こうとみんなを誘った。豆の名前が分かったり、バスボム作りでは、材料を混ぜたり楽しかった」と話した。
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