最後のSLニセコ号 黒煙の迫力!大勢のファン見送り

 秋の行楽シーズンに華を添えたSLニセコ号は、9月20日(土)から土・日・祝日の計17日間、札幌駅から小樽駅を経由して蘭越駅まで運行し、多くのSLファンを楽しませてきた。
SLniseko1.jpg 11月3日(月)文化の日、発達した低気圧の影響で、雪が降る寒い日となったJR小樽駅(稲穂)裕次郎ホーム(4番線)には、その運行の最後便が、予定時間を1分ほど遅れて9:18に到着。
 最後の雄姿を見ようと、同駅裕次郎ホームには、大勢のファンが詰めかけた。最後のSLニセコ号をバックに、写真撮影するファンでごった返した。
 SLニセコ号は、2000(平成12)年に運行を開始し、今年で15回目となる。昨年度は約6,000人が乗車し、秋の楽しみ方のひとつとして親しまれていた。車窓からは、後志の雄大な景色やニセコの山系を楽しみ、各沿線駅では、様々な特産物を販売したり、オリジナルな町の特色を生かし歓迎した。
SLniseko2.jpg 9:58の小樽駅出発時には、客席3両216名、満席の乗客を乗せ、先頭のSLから、もくもくと黒煙が吹き出し汽笛が響きわたる中、ゆっくりと動き出した。大勢のファンがホーム脇で見送り、最後の運行を惜しんでいた。
 JR北海道では、安全管理や新幹線建設に向けて、来年度、大沼地区やニセコ地区でのSLの運行休止を打ち出している。SLニセコ号は、運行開始の2000(平成12)年から、2015(平成26)年まで280日間運行し、昨年度まで9万2,100人が利用。今年度は17日間運行し、約7,000人が利用した。
 17日間休まずSLを撮影し続けた市内40代の女性は、「最後の運行と思い、色々な場所で撮影した。オタモイのトンネルの上や稲穂橋などの穴場を見つけ、最後なのでみんなに教えてSLを楽しんだ。これでおしまいとなり、もったいない思いです」と話した。
 JR北海道HP
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