商大"マジプロ"が活動報告 JR小樽駅前


majipro1025-1.jpg 小樽商大生が小樽の活性化を本気で考えるプロジェクト、通称「マジプロ」の2014年度の中間発表会が、10月25日(土)13:00〜16:00に、JR小樽駅前屋外広場で開かれた。11課題12チーム60名が参加し、JR駅利用客や市民ら40名が、取り組みについて話を聞いた。
 マジプロとは、地域と大学の協働によって学生が主役となり、地域活性をねらいとして課題に取り組むプロジェクト。今年度は、7つの提供した課題と、学生独自が考えた4つの課題について活動を報告。
 中間発表会会場は、天候にも恵まれ、大型テント内に発表スペースを設置し、駅前通りが学生らで賑わった。
 最初に各チームが、2分以内でショートプレゼンテーションを行い、内容を簡単に説明した。先週月曜日からJR小樽駅内に活動のポスターを展示しPR。そのポスターをもとに学生がブースを設け、活動内容を直接説明し、意見を求めた。
majipro1025-2.jpg その中で、「コンテンツツーリズムの推進」チームでは、今回作成したPVは、現在放送中の朝ドラ「マッサン」を契機に、余市の注目を小樽に連携させるよう制作。「マッサン応援推進協議会」と連携して活動。
 竹鶴政孝さんの妻リタさんの直筆レシピ(プディングケーキ)をル・キャトリエムの漆谷代表の協力を得て再現し、12月上旬に余市で試食会を予定している。
 代表の天田微果さん(3年)は、「朝ドラが注目され、様々な世代に伝え、次の朝ドラへとリレーできればと思う。Facebookなどでも発信し、地元の資源をPRし、既存の良さを地元の人が見直すきっかけ作りとなれば」と話した。
 また、「しりべしの食プロモーション」(茶谷北斗代表)について、2年生4名が取り組んだ。株式会社たるしぇの協力を得て、前田森林公園で開かれた「ていねマルシェ」や、「石狩さけまつり」に参加し物販を行った。
majipro1025-3.jpg 第1回小樽水産加工グランプリでは、2名が審査員として参加。市内の水産加工品と出会い、現状を調査した。小樽産のニシンをつかったアンチョビ”ニンチョピ”を、同・漆谷さんの協力で制作中。小樽しゃこ祭りに、同店のブースで、ニンチョビを使った料理を出品してアンケート調査し、ニンチョビの商品化を目指す。
 その他、「市立病院デジタルサイネージの活用」をテーマに、株式会社SEA-NA(シーナ)のメンバー6名が参加するチームでは、高齢化が進む実情に合わせ、市立病院設置のデジタルサイネージを使って、待ち時間を有効に活用し、患者の不安を軽減させるよう配信する。
 「小樽美術館の振興」(山本雅也代表)チームでは、市内保育園児と美術館で、落ち葉や枝を使ったワークショップを実施。園児を呼んで美術館の周知活動としては良かったが、地域活性化に繋がるのか反省し、広く仕組みを考え直し、次の企画を検討しているなど、様々な活動の経過を報告した。
 小樽商科大学教育開発センター湯谷拓朗さんは、「今回はじめて、JR小樽駅屋外広場を使い、市民や近郊各地から、たまたま通り掛かった北大生も活動を聞き、同じ大学生からの意見を聞くなど、充実した発表会となった」と話した。
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