小樽市立量徳小学校校友会(島野榮司会長)は、新市立病院と市道大通線の間に整備中の「量徳小学校メモリアルガーデン」に、エゾヤマザクラ3本を寄贈した。
その記念植樹式が、10月22日(水)10:00から、新市立病院エントランスで行なわれ、11:00から同ガーデンの開園式が開かれた。同校友会島野会長をはじめ、同会林正大顧問や会員30名と同病院並木昭義局長ら病院関係者10名が出席。開園式は、学校関係者やPTAも参加して開かれた。
12月1日開院の新市立病院の場所は、かつての小樽教育発祥の地。138年の歴史の小樽市立量徳小学校(1873年~2012年)があった。少子化による学校再編に伴い、2012年3月に廃校。その後、新病院建設のため解体された。
そこで、学校関係者や校友会、病院局の協議で、メモリアルガーデンを建設。同ガーデンは、量徳小学校旧校舎体育館横に位置している。
「小樽教育発祥の地」など、同校にあった石碑4つを配置し、春夏秋冬の庭をイメージし、寄贈のエゾヤマザクラをはじめとする樹木や草花が植えられ、憩いの場となるようベンチを設置した。歩道側には、ガーデンの説明プレートと、それぞれの時代の校舎を四季で表現した4枚の陶板を設置。
記念植樹式で、同会島野会長は、「量徳小学校の跡地を新市立病院へ提供して良かったと改めて実感した。市民の福祉・健康の向上のために、役立つことを願っている。思い出の庭園が立派に完成し、校友会として、皆さんの気持ちを込めて植樹させていただいた。138年の歴史と伝統のある量徳小学校が、皆さんの記憶に残り、市民に喜ばれる市立病院となり、皆さんと一緒に桜が咲き誇ることを祈願する」と挨拶した。
同ガーデン開園式では、島野会長や並木局長らによるテープカットが行われ開園を祝った。並木局長は、「同ガーデンは、四季折々の花が咲くように造園している。患者さんだけでなく、市民にとっても安らぎの場所となるよう期待している」と話した。
その後、参加者は、ガーデンを散策し、量徳小学校にあった見覚えのある石碑を見て懐かしんでいた。
同校卒業生でもある廃校時のPTA副会長・多田健一さんは、「量徳小学校はなくなったが、量徳小学校メモリアルガーデンとして、名前がこの場所に残り嬉しく思う。138年の教育の場が、医療の場に変わり、量徳小学校として貢献できたと思う。潮見台小学校や花園小学校へ別れた子ども達にも見てもらいたい」と話した。
12月1日の新市立病院開院に合わせ、10月25日(土)に関係者、26日(日)に一般市民へ、新病院見学会が開かれる。同ガーデンは、積雪状態により冬期間は閉鎖となる。
◎量徳小学校児童会からの贈物と病院局の対応