"9/12日は水路記念日" 海底地図とパネル展 


 第一管区海上保安部海洋情報部では、9月12日の水路記念日に合わせ、13日(土)〜15日(月・祝)9:30から17:00まで、小樽市総合博物館(手宮1)本館1階・エントランスホールで、「日本周辺の海底地形を見てみよう!水路記念日パネル展」を開催中。同部海洋情報部担当職員が会場に常駐し、質問や説明に応じている。
 1871(明治4)年9月12日、海上保安庁情報部の前身である兵部省水路局が誕生し、143年前の海図の作成を始めた日を記念して、今回のイベントが開かれた。
 海図とは、船が走行するために必要な水路の状況(水深、底室、海岸地形など)を示した地図で、安全に航海するために使われている。
 今回のパネル展では、海図を作るにあたり海洋調査から分かってきたことなど、パネル15枚を展示している。その中でも、見所となる北海道初公開の幅3m・長さ7mの巨大カーペットには、「3D海底地形図」が描かれ、専用メガネをかけて見ると、日本列島周辺の海底を立体的に楽しむことができる。
 海洋調査によって、海の底の地形が動く(地殻変動観測)ことや、活断層が分かり、ズレが生じ地震となること、海底のカルデラ地形では、熱水鉱床から金や銀・鉛があると推測されている。
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 また、海図にみる小樽港の今昔では、小樽港の海図を1926(大正15)年から、明治、現在と小樽港の発展をたどることができる。
 他には、音波の反射を利用し海底を写真で撮影したように画像化して海底を調査する「サイドスキャンソナー」や、音を使って深さを調べる「音響測深機」の実物の機械も展示している。
 同海上保安部海洋情報部・山田裕一監理課長は、「普段見られない海の底を、3Dメガネで体験してもらいたい」と話した。
 日本周辺の海底地形を見てみよう!水路記念日パネル展
 9月13日(土)〜15日(月・祝)9:30〜17:00 入場無料
 小樽市総合博物館(手宮1)本館1階・エントランスホール
 海上保安庁海上情報部