手宮地区統合小学校完成! 地域住民へ見学会

 2013(平成25)年7月から建設を進めていた手宮地区統合小学校校舎(末広町)が、8月29日に完成したことに伴い、小樽市教育委員会は、地域住民や統合校PTA等への見学会を、9月9日(火)10:00〜12:00と15:00〜17:00に行なった。
 新築校舎は、鉄筋コンクリート4階建て、延面積4,643.47㎡。普通教室12教室・特別支援教室4教室・特別教室(図書室・理科室・家庭科室・音楽室・PC室・図工室・視聴覚室)7教室と配膳室など。建設費は10億1千万円。
temiyatogoS1.jpg 特徴として、2階から4階までの普通教室は、日当たりの良い南面に配置し、仕切りの無いオープン形式を採用。市内でも初めてとなる、隣接する教室の間にワークスペース64㎡を設け、必要に応じ可動間仕切りによって、教室スペースを2クラス合同学習や、3〜4つのスペースに分けることが可能となり、授業の多様化に対応してる。小学校では、1学年から2学年までを1学級最大35名、3学年から6学年は1学級最大40名としている。
 建物の窓には断熱樹脂サッシを採用し、外壁と外断熱による高断熱化を図り、暖房は都市ガスを使用した、熱源内蔵型真空パネル暖房機を1教室(64㎡)2台ずつ設置。各教室や職員室から操作が可能。
 各階にトイレを設置し、1階には車椅子専用トイレ。トイレと廊下の照明にLEDを使用し、省エネルギー化を図り、教室の照明は、明るさの面から蛍光灯を使用。各教室には、50インチの液晶テレビを設置する。
 明かりを取る空間として、中央に建物の内部に自然の光を取り入れるための中庭(ライトコート)を設置し、廊下が暗くならないよう配慮。すでに潮見台小学校や手宮西小学校でも採用している。
 給食室を廃止し、配膳室を設けた。1階に事務室、2階に職員室を配置し、暖房機操作盤や防炎監視盤、トイレの呼び出し対応装置などがあり、児童の安全を確保している。

 手宮小学校は、1964(昭和39)年に建設。約50年が経過していた。学校再編計画に基づき、2016(平成28)年4月に、手宮・手宮西・北手宮・色内の一部の統合校がスタートする。そのために、改築工事を2013(平成25)年7月から始め、2014(平成26)年8月、予定通り校舎が完成した。
 手宮小学校の児童は、9月12日(金)から引越し準備に入り、16日(火)から新校舎で統合校より先にスタートする。その後、手宮小学校校舎を解体し、段差8mを4mに削るなどし、2015(平成27)年6月末に屋内運動場の建設を開始し、2016(平成28)年2月に完成を予定。同年4月以降に屋外グランドの整備をはじめ、全体工事終了は同年12月を予定している。
 市内での新校舎建設は、1996(平成8)年の稲穂小学校、2004(平成16)年の菁園中学校以来となり、より近代的なシステムを導入した新校舎が完成した。
 手宮地区統合小学校の施設概要について