中松市長が次期市長選に! 記者会見で正式表明

 小樽市は、8月29日(金)11:00から、市役所(花園2)2階市長応接室で定例記者会見を開き、中松義治市長は、冒頭、来年4月の次期市長選への出馬を正式表明した。
 毎回の定例記者会見で、市長の進退に注目が集まっていたが、延ばせないとしながらも、体調不良などから、次期市長選の進退を濁していたが、9月開催の第3回定例会の前には決断をすべきと、今回の表明に至った。
 昨日の28日(木)には、後援会や組織・団体を代表する人々に、市長選へ立候補する旨を伝え、来年まで残された任期に全力を傾けたいとした。
 Q:何を最大課題にするか?
 A:任期が残っているので、全力を傾けながら、財政の健全化に取り組む大きな問題や地域経済活性化も大事。人口問題も自治体としてできることは取り組む必要がある。公の施設への耐震化、空家対策などを含めて取り組むよう努力したい。政策・公約は、時期が来たら報告したい。
0829mayer.jpg Q:カジノ誘致は、町の将来像を変える大きな問題だと思うが、推進し実現する考えか?
 A:IR法案が臨時国会で決定する話もあり、基本法や実施法などいろいろな法律がでてくる。それらを睨みながら検討していきたい。予算措置に、法案ができてから検討していきたい。
 Q:出馬へ主治医からOKがでたのか?
 A:体調は全快ではないが、様子を見ながら取り組みたい。医師とも相談していきたい。
 Q:出馬を決めた背景は?
 A:春先から多くの支援者から1期ではなく、続けてもらいたいとの声があり、9月定例会前に自分の態度をはっきりしようと報告した。2期目の課題としては、たくさんあるが、今後整理をしながら報告したい。財政問題は取り組むべき課題。企業誘致、クルーズ船誘致、観光振興、物産の販路拡大には、先頭になってPRを進めてきた。前回の選挙で争点となった、新市立病院の問題についても、12月1日の開業となり、また、旧丸井今井跡の再開発も1期目で目処がついた。
 Q:パーティ券問題について
 A:1期目の立ち上がりの時に、市長が違法を犯していると記事に書かれていたが、私自身は、政治資金規制法に抵触したと思っていないが、市の職員が抵触し、大変申し訳なく思っている。しかるべき時期に法の遵守について話し、2度とあってはならないことである。
 「新市立病院主体工事の完工予定」について
 新市立病院については、2012(平成24)年9月に建築主体工事や設備工事の契約締結以来、約2年間の工事期間が経過し、現在、足場も撤去され外観が見える状況。この度、工期通り、9月10日に工事完工し、引渡しを受ける予定。その後、PET-CT装置、放射線治療装置、ハイブリット血管撮影装置などの医療機器などの搬入を行う。量徳小学校のメモリアルガーデンなどの工事は、10月31日に完工する見込み。12月1日に開業する。開業に先立ち、見学会を10月25日・26日に行う予定。一般市民へは26日に行う。各部門ごとに準備を進め、11月には、全病院の総合的トレーニングを重ね、オープンに備えていきたい。
 「人口対策」について
 小樽市は、1964(昭和39)年をピークに人口の減少が続き、平成25年度は、年間2,210人の減少となった。これまで以上に危機感を持っている。国や北海道においても人口減対策においての検討が行われ、連動して検討をすすめ、人口減対策は、本市における最大の課題であり、これまでの取り組みを踏まえ検討する。
 8月28日に市長が座長となり「人口対策庁内検討会議」を開いた。今後の対策の方向性を取りまとめていきたい。会議では、副市長、教育長、関係部で構成し、庁内の検討会での取りまとめの後には、民間の皆さんにも参加してもらい、11月中に、官民による「小樽市人口対策会議」を設置していきたいとした。
 Q:新市立病院の経営については、綱渡り、多額の累積赤字を抱え、病院運営の財政はどのようにするか?
 A:基本的には、診療科目の整備を行い、医師の確保にしっかりと取り組みたい。局長から目処がついたと聞いている。PET-CT装置など後志管内に無い医療機器を導入し、市民をはじめ、後志管内の皆さんにも安心して治療してもらえるような病院づくりに取り組み、期待していきたい。
 先日、小樽市に寄贈された組立式の能舞台が発見されたとこについて、市長は、「今後どう活用できるが、実際に組立できるか検討していきたい。市としては、財政的には余裕がないが、活用できるものであれば活用したい」と答えた。
 また、前回の定例記者会見で注目を集めたドリームビーチ飲酒事故の現場となった道路を歩行者専用道路への方向で検討いているとしたことについて、市長は、「今期については、現実的には車両通行止めは難しい。道路の周辺土地の所有者や札幌市道の件、ドリームビーチ組合などから、合意が得られなかった。来期に向けては、安全確保のために検討が必要。警察とも来期へ向けて話をしていきたい」と答えた。