北海道最古 『組立能舞台』発見! (2014/08/25)

 北海道最古と思われる「組立能舞台」が、小樽市民会館4階の倉庫で保管されているのが分かった。

noubutaiset3.jpg 「旧岡崎家能舞台を活かす会」三ツ江匡弘会長が、その部材を確認し、発見の経緯と「組立能舞台」と思われる理由の記者会見を、8月25日(月)10:30から、三ツ江会長と札幌昭声会・柿崎隆輝会長が出席し、小樽市民会館(花園5)2号室で開いた。会見後、同館4階の倉庫で、部材が公開された。

 「組立能舞台」の寄贈先と思われる「渡辺昭声会」は、昭和3(1928)年に、能のシテ方の流派の一つ、観世流の能楽師・渡辺享昭氏を小樽へ招き、昭和4(1929)年に同会を立ち上げ、弟子が50名ほどいた。道内各地で指導に努めてたが、昭和50(1975)年に2代目も死亡し、小樽昭声会も3年前に閉鎖している。

 市内在住の関戸正一氏(93)提供の「組立能舞台」の写真には、部材に該当する部分が認められ、渡辺昭声会から寄贈されたものであることや、寄贈に加わった昭声会会員から「市民会館の階段を上り、倉庫へ部材を運んだ」との証言も得ることができ、渡辺昭声会の「組立能舞台」説を裏付けた。

noubutaiset1.jpg 発見の経緯について、今年4月に、札幌昭声会の柿崎会長に、三ツ江会長が偶然会い、昭声会が使用していた「組立能舞台」を、小樽市へ寄贈した話を聞いた。三ツ江会長は、以前その話を聞いたことがあったが、札幌に持っていったと思っていた。

 その後、札幌能楽会設立15周年記念誌「幽玄」から、「組立能舞台」があったことを読み取り、様々な関係者、小樽市教育委員会や小樽市総合体育館、小樽市民会館へ問い合わせたところ、市民会館に「それらしい部材がある」との返事をもらった。

 小樽市生活環境部に問合せ、部品台帳に、「組立能舞台:昭和59年1月26日寄贈 寄贈元:渡辺昭声会」との記載を見つけた。7月1日に、三ツ江会長が、部材が置いてある倉庫へ行き確認したところ、埃にまみれた部材が横置き・縦積みに、ひとまとまりに置かれた状態で見つかった。(敷舞台一式も記載されていた)

 部材の舞台柱や舞台床板を実測し、床組を施してからその上に舞台床面を作ったと思われる階(きざはし)を3本確認。橋がかりの欄干や、現存する小樽公会堂の旧岡崎家能舞台と同程度の長さの欄干柱などから、ほぼ同サイズで天井がない能舞台を推測できた。

 また、部材には、能舞台以外では使われないと思われる「後座左」の文字や、能で使われる楽器名の「太鼓柱」「笛柱」の文字が書かれていて、組み立てると能舞台になる可能性を確信した。
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 これが渡辺昭声会のものであれば、昭和10(1935)年に作られ、今年で79年目を迎える歴史的文化財と言え、道内では、札幌、釧路、室蘭にある「組立能舞台」の中で、今回の小樽でのものが一番古く、道内では最古の「組立能舞台」となる。

 小樽には、北海道で唯一、歴史的能舞台旧岡崎家能舞台(大正15(1926)年)とともに、小樽に能文化が根付いていたことを証明するものとなり、関係者は期待を寄せている。

 三ツ江会長は、「能舞台となれば、後世に伝えるため、いろいろなプロジェクトへ位置づけ、重要な発見となる。この件に関して市民に情報提供を呼びかけ、組立作業の場所や搬送や大工などの人員・資金が必要となり、協力を呼びかけたい。会としても、旧岡崎家能楽堂とあわせ、共有できる場所を提供し、まちづくりへ繋げたい」と話した。

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