燦の会水彩画展と写団豊友会写真展


rinnokai1.jpg 小樽市立小樽美術館(色内1)では、市内の水彩画と写真愛好家による2つの作品展が、7月30日(水)から8月3日(日)まで開かれている。
 同館1階多目的ギャラリーでは、道新文化センターで週1回(月4回)、水彩画を学ぶ生徒の1年間の集大成「第18回燦の会水彩画展」が開かれている。昼の部の生徒7名が中心となり、夜の部の協力を受け、60〜80歳代の男性1名を含む15名の43点を展示し、講師の三留市子氏も賛助出展している。
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 会名の「燦の会」は、太陽の如く、燦々と明るい気持ちで描こうの意味が込められ、毎年、真夏のこの時期に開かれている。
 4号〜40号の水彩画には、身近な花や果物、野菜、生活用品などを題材に、自分の描きたいもの、発表したい作品を持ち寄り展示している。
 同会志摩ひろみ代表は、静物・人物・風景と様々なジャンルを題材に描き、今回は、中国山西省平遥市双林寺まで赴き、仏像にチャレンジした40号の大作や北運河の風景、教室でのトーチバーナーやランプ、前掛けを描いた作品など5点を出展している。rinnokai2.jpg
 川原千鶴子さんは、「望郷の盆」と題して、高島で開かれる高島越後盆踊りで浴衣姿の踊り手を描いた作品や春を告げるニシン、渡り蟹の特徴を上手に捉えた作品などを出展している。
 他にも旅の思い出の1コマや秋の味覚ぶどう・かぼちゃなど、生き生きと描かれ、多くの市民らが会場に訪れ、水彩画を鑑賞した。
 志摩会長は、「1枚1枚には、苦労した事などの思い出がある。是非見に来ていただきたい。当会は、明るい色使いで、気持ちを若々しく持ち和やかに開いている」と話した。
hoyukai1.jpg また、ベテラン揃いの「第23会写団豊友会写真展」が、同館1階市民ギャラリー2で始まった。道新文化センターの写真教室修了者が集まり、年2回の撮影会と年1回の作品展を開き活動している。昨年までの賛助グループ「フォートピア」が、今年度から豊友会と合併し、現在会員13名。そのうちの11名の53点を展示している。
 同会顧問の太田照ニさんの「厳冬の青い池」のみA3で、その他はA4と四つ切りが並んでいる。鹿戸芳之会長は、運河の氷紋や祝津の防波堤の釣り人と朝日をタイミング良く捉えたベストショット写真の5点を出展。来場者からも「アングルが良い」と評判。
 貝沼正雄さんは、釧路の丹頂の群れや宮島沼のマガン、エゾクロテンなど、野生の動物にスポットを当て、紅露雅之さんは、たんぽぽの綿毛を題材に4点が並び、「水滴乱舞」「群青の星たち」など、タイトルも凝っている。

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 他にも水芭蕉と桜の花びらの競演を、スローシャッターで捉えた作品や、表情豊かな人物を題材にした作品やなど、個々の会員が得意とする分野で、それぞれに狙った絶妙なタイミングが、来場者を楽しませている。
 鹿戸会長は、「今回は人数も増えており、様々な写真を楽しんでもらいたい。開催できたことに感謝している」と話した。
 第18回燦の会水彩画展
 7月30日(水)〜8月3日(日)10:00〜17:00(最終日16:00)
 市立美術館(色内1-9-5)1階多目的ギャラリー 入場無料
 第23回写団豊友会写真展
 7月30日(水)〜8月3日(日)10:00〜17:00(最終日16:00)
 市立美術館(色内1-9-5)1階市民ギャラリー2 入場無料