最後の一筆が大事 "睛竜会展"


 様々な画題をモチーフにした「第10回睛竜会展」が、7月16(水)から、市立小樽美術館(色内1)1階多目的ギャラリーで始まった。同会50代から80代の11名の会員が自信作を出展。水彩画を中心にF6号からF40号までの40点を展示している。
seiryukai1.jpg 同会(河合幹夫代表)は、老荘大学OBとしていた規定を、現在は、経歴・年齢を問わず、誰でも入会できるように変更している。水彩画愛好家が集まり、他のグループに参加している会員も多く、年1回の絵画展に向けて作品を制作し、得意な分野でそれぞれの自信作を持ち寄っている。
 会名の睛竜(せいりゅう)会とは、中国のことわざで、物事を完成するために、最後に加える大切な仕上げのたとえ「画竜点睛」に由来している。絵画においても最後の仕上げが重要であることから命名され、九分通り出来上がっているのに、大事な1点が足りない場合や、また、一筆が必要ない場合など、どこでおしまいにするかが大きな影響を及ぼすという。
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 杉山英二さんは、北運河の冬の風景や勝納運河を描き、中條由佳里さんは、美味しそうなりんごやひまわりを出展。
 10年以上続けている八幡郁子さんは、風景画がより静物画を得意とし、海の幸のかにや縫製中の真っ赤なドレスとミシンを40号の大作に描き出展している。
 八幡さんは、「会員は女性が多く、明るくて綺麗な作品が多い。それぞれに個性があり、1年に1度の作品展を見ていただきたい」とPRした。
 第10回睛竜(せいりょう)会展 7月16日(水)~21日(日)10:00~17:00(最終日16:30)
 市立小樽美術館(色内1-9-5)1階多目的ギャラリー 入場無料