アフリカのダンスと踊り "ジャナグル"小樽公演

 アフリカのジンバブエ共和国のダンスグループ「ジャングル」の公演が、6月26日(木)10:00、杉の子保育園(入船1・遠田芳男園長)遊戯室で開かれた。0歳から5歳児の40名と保育士6名が集まり、アフリカの伝統音楽を楽しんだ。
 アフリカのジンバブエの首都ハラレで、ジャナグルアートセンターを主宰する小樽出身の高橋朋子さんが率いる今回のメンバーは、同センターで学ぶ11歳から13歳までの小学生の男女4人と先生を含む2人の大人の6名のグループ。
0626jenaguru.jpg そのうち4人は、初めての来日となる。同グループは、民族衣裳をまとい、伝統楽器を演奏しながら歌とダンスを繰り広げ、全国各地の子ども達と触れ合うことを大切にしている。今回のツアーでは、全国約30ヶ所で公演を予定。
 一行は、5月31日に来日。福岡・岡山・広島・愛知・兵庫などで公演を行ない、舞鶴からフェリーを利用して、6月21日(土)に小樽に到着した。市内では、杉の子保育園を皮切りに6ヶ所で公演を行なう。
 はじめに、大人2名が「ンビラ」という伝統楽器を弾きながら歌い静かに始まった。その後、メンバーの子どものひとりが、日本語で挨拶を交わし、4名揃って雨乞いの歌「マンデ」などを披露した。日本の歌「海」や「幸せなら手をたたこう」を園児と一緒に歌い、初めて見るアフリカ人に驚いて泣き出す園児もあちらこちらで見られたが、聞き覚えのある歌が流れ、和やかな雰囲気に包まれた。
 7曲目に馬の尻尾を持って踊る祝いの踊り「ホショ」を披露し、激しいダンスと楽器の音が響き渡った。
 今回使用した楽器を1つ1つ説明し、太鼓は「ンゴマ」と呼ばれ、木を切り抜いて牛の革を張ったもの。かぼちゃで作った「ホショ」などを鳴らして聞かせた。
 ブッシュバックの毛で作った頭の飾りやヤギの皮の衣裳。羊のレッグウォーマー、ダチョウの羽で作った帽子と聞き、園児達は興味を示していた。
 最後に、園児全員とジャナグルメンバーで一緒にリズムに合わせて踊り、一気に距離が縮まり、園児達と触れ合った。お別れにハイタッチを交わし、45分ほどで終了した。

 表さよちゃん(5)は、「踊りがすごかった。楽しかった」と笑顔で話した。
 遠田園長は、「普段の保育では得られない感動を与えたいと思い開催した。子ども達も喜んでくれていた。卒園後、5年、20年と年月が経過しても、今日の公演を思い出してもらいたい」と話した。
 小樽市内での公演は、7月2日(水)中央保育園、3日(木)あおぞら保育園・桜幼稚園、4日(金)緑小学校、6日(日)ウイングベイ5番街ネイチャーチャンバー、10日(木)ロース幼稚園を予定している。
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